コラム

上杉昇という人・・・

上杉昇という人物をご存じだろうか?
30代後半から40代の人は「WANDS」というグループ名を聞いたらピンとくるかもしれない。90年代前半の一時期、爆発的に売れていたWANDSのボーカリスト、それが上杉昇。
当時は特徴的な歌詞と歌声で人気を博していた。デビューから94年頃まではポップス路線。人気絶頂期。95年以降はロック路線。人気に陰り。
ポップス路線に戻したい事務所と引き続きロックをやりたい上杉の想いがぶつかり97年に事務所と袂を分かつ形で、ギター担当の柴崎と共にWANDSを脱退。
98年2人でal.ni.co(アルニコ)結成

自分のやりたい音楽が出来た上杉だったが、今度はギターの柴崎が「自分の音楽がやりたい」という想いを持ち01年にal.ni.co解散。その後、猫騙(ねこだまし)を結成し、自身のソロ活動と並行して活動。現在に至る。

過去の経緯から、上杉自身は、有名にはなれたが嫌々歌わされていたWANDS当時を今も快く思っていない。そのため自身の中でWANDS時代は封印されてきた。
ところがである。人気絶頂時、売れに売れたポップス路線の作曲を担当した「織田哲郎」がそこに現れる。

以前から上杉の詞について惚れ込んでいた織田は、一緒にステージに立とうと誘いかける。織田の情熱に押し切られる形で2012年の『Animelo Summer Live 2012』アニソンの夏フェスにて共演を果たす。

そこでは上杉作詞、織田作曲の「世界が終るまでは…」(94年)を披露。

あのスラムダンクに使われた名曲。WANDSを封印していた上杉が、人気絶頂時の歌わされていたとされる曲を歌ったのだ。ファンからすれば涙ものの出来事だった。

それ以降、少しずつWANDSの曲を披露する機会が増えてきた。最近では中国や台湾のイベントに参加し、海外ではWANDSの曲を堂々と披露するようになった。

そして日本の自身のソロライブでも。デビューから25周年。WANDS、al.ni.co、猫騙、そして今現在の上杉昇がきれいに融合して上杉は一人のアーティストとして表現者として充実した時季を迎えている。

11月11日から東名阪3か所でアルバムツアーを開催している。11日の東京ではアンコールで23年ぶりに披露したWANDS時代の曲を聞いた時には思わず絶叫してしまった。

12月にも東京でソロでアコースティックライブが予定されている。ライブでは25年分の積み重ねがバランスよく深みを増して存分に表現されている。売れに売れていた時代から20年余り・・・知る人ぞ知る存在になっていた上杉昇がもう1度脚光を浴びる日が訪れることを。

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ピットパワー
ピットパワー
90年代前半の極々一部の音楽に魅了され、聴くことを専門に生きてきたしがないIT営業。 普段から仕事に関係ない楽しいこと探しに従事。 もっぱら1人旅とラグビー観戦に没頭中。