玉置浩二の何がすごい?魅力を徹底解説

玉置浩二の何がすごい?魅力を徹底解説

玉置浩二は、間違いなく日本を代表するシンガーです。かつて自身でも「もし音楽のオリンピックがあるとしたら、日本代表は俺だな」と言ったそう。僕も心の底から同意します。

玉置浩二と聞くと、おそらく多くの人が「田園」をイメージするでしょう。しかし、彼の魅力はそれだけではありません。歌を歌い、音楽を作るために生まれてきた、間違いなく音楽の神なのです。

今回は、玉置浩二の魅力について詳しく解説していきたいと思います。

音楽の化身! 玉置浩二とはどんな人物?

まずは玉置浩二を知らない方のために、基本的なプロフィールをご紹介します。

玉置浩二は、1982年に安全地帯のヴォーカルとして、シングル曲「萠黄色のスナップ」でメジャー・デビューしました。そして1987年に「All I Do」でソロ・デビュー。ロック・バンドのヴォーカルとソロ・アーティストを並行して、2021年2月現在も精力的に活動しています。

ソロとしての代表曲は、1996年に発売された11枚目のシングルである「田園」。自身が出演していたドラマ『コーチ』の主題歌でもあり、出荷枚数はオリコン集計で92万枚と、ほぼミリオンのセールスを記録しています。

確かに「田園」は名曲です。“生きていくんだ それでいいんだ ”という歌詞に励まされた人も多いでしょう。しかし、玉置浩二が作った楽曲には、ほかにも素晴らしいものがたくさんあるのです。

それでは、ここから玉置浩二の魅力を、おすすめの楽曲と共に紹介していきたいと思います。

魅力1:圧倒的な歌唱力

何といっても玉置浩二の最大の魅力は、その圧倒的な歌唱力。ほかの一流アーティストからの評価も高いのです。
例えばEXILEのATSUSHIは、番組で玉置浩二と共演した際にその歌唱力に圧倒され、収録後に歌唱指導を受けに行ったそう。

また、2014年に放送されたテレビ番組『水曜日のダウンタウン』の「音楽のプロが選ぶ本当に歌が上手い人ランキング」では、久保田利伸やSuperfly、宇多田ヒカルなど様々なアーティストを抑えて1位に輝きました。

僕が初めて玉置浩二の歌を聴いた時は、その歌唱力の素晴らしさに気付けませんでした。しかしある時、彼のライブ映像を観て、その圧倒的な歌唱力に一気に引き込まれたのです。

玉置浩二は、決してキーが高い訳ではありません。むしろ昨今のJ-POPと比較すると、成人男性でも歌いやすく低い部類に入るでしょう。しかし、誰が歌っても彼のようには歌えません。つまり歌が難しいのではなく、玉置浩二の歌が素晴らしいのです。

ここでは玉置浩二の歌唱力や素晴らしさについて、僕の独自視点で解説していきたいと思います。

ピッチの正確さ

まず、ピッチの正確さは、ほかのアーティストよりも頭1つ飛び抜けていると言っても過言ではないでしょう。玉置浩二が歌っている場面をこれまでに数多く見てきましたが、音程を外している場面は1度も知りません。

どれだけ歌が上手いアーティストでも、ライブやテレビ番組など常に同じピッチで歌える人はあまり多くありません。それは、喉の調子や歌う場所の環境など、様々な要素に左右されるためです。

しかし、玉置浩二はテレビでもライブでも、生の歌を披露する際は常に正確なピッチを保っているので驚愕です。

抑揚が秀逸

玉置浩二は、抑揚の付け方もほかのアーティストより格段にクオリティが高く、秀逸です。時には囁くように歌い、時には吠えるように歌います。

特に、10枚目のシングルである「メロディー」では、AメロとBメロ、サビのほとんどを優しく囁くように歌っています。しかしサビの‘‘泣きながら ’’の部分だけ、力強く歌っています。この部分には、いつ聴いても圧倒されてしまいます。

また、3枚目のアルバム『カリント工場の煙突の上に』のリード・トラックである同タイトル「カリント工場の煙突の上に」では、1番は抑え気味に歌っているものの、2番のBメロ終わりから、声量全開で突き抜けるように歌っています。この曲も何度聴き直したか分かりません。

芸術的なフェイク

玉置浩二の歌の特徴といえば、やはり独特な「フェイク」でしょう。フェイクとは、メロディーを元の楽曲から変えたり崩したりして歌うことです。フェイクはアーティストが持つ技術が映える一方で、加齢によって昔のような声が出ないアーティストが意図的にメロディーを崩す時に利用することもあります。

しかし玉置浩二のフェイクは、素晴らしい技術を持っているからできるのであって、歌おうと思えば以前と変わらぬメロディーラインで歌うことが可能。つまり、玉置浩二のフェイクはわざとやっているのです。

玉置浩二はその時の雰囲気や考えで、即興的にメロディーを崩して歌います。テレビ番組やライブなどでは同じ楽曲を毎回違うように歌うため、何度聴いても飽きません。

一方で、その独特のフェイクによって、玉置浩二の歌が苦手だと思う人も多いでしょう。ただこれは、彼の感性に脳が追いついていないためだと僕は考えています。

本当の芸術作品というのは、なかなか一般の人には理解されないもの。例えば、ピカソの作品に用いられた画法である「キュビスム」も、最初は人々にあまり理解されませんでした。

玉置浩二のフェイクもキュビスムと同じように、一般の人には到底理解できないような次元の芸術性を感じます。

独自の世界観

正確なピッチ、秀逸の抑揚、芸術性の高いフェイク──これらを組み合わせた玉置浩二ならではの世界観が、歌における最大の魅力でしょう。彼が何を歌っていても、全て彼の作品になるのです。

玉置浩二はほかのアーティストに提供した楽曲や、自身がリスペクトするアーティストの楽曲など、これまでにも様々な作品をカバーしています。そのどれもが「これ、玉置浩二が発表した曲だよね?」と感じるほど、彼が歌うだけで全て玉置浩二の楽曲になるのです。

また玉置浩二は、安全地帯として以前発表した楽曲をライブで歌う際、しばしばキーを下げて歌います。アーティストがオリジナル楽曲からキーを下げると「もしかして声が出なくなったんじゃない?」と捉えられかねません。しかし、そこは玉置浩二。キーを下げて歌っても、またその楽曲を再構築し新たな魅力を付加するため、全く気になりません。

人は年齢を重ねていくと高い声が出にくくなったり、声質が変わったりと様々な変化が起きます。玉置浩二の場合は、年齢ごとに自分の歌声の魅力を考え、最適なキーに調整し、今の自分が届けられる最高の歌声を届け続けているのです。

魅力2:感動的な音楽センス

玉置浩二の魅力は、歌だけではありません。安全地帯時代も含め、発表した楽曲のほぼ全てを作曲しているほど、音楽センスにも長けています。その才能を活かして、これまでにもほかのアーティストへ多数の楽曲を提供しています。

ロック・バンドのヴォーカルというと、作詞を担当している人の方が多いでしょう。しかし玉置浩二の場合は作曲がメインで、作詞はソロ・デビューをしてから書き始めています。

本人曰く、曲作りは毎日できるそうです。以前、テレビ番組『堂本兄弟』に出演した際、ギターを渡された玉置浩二はその場でKinKi Kidsのために楽曲を作ってプレゼントしていました(後にその曲はアレンジと歌詞が加えられて「むくのはね」として、正式にKinKi Kidsの楽曲としてリリースされています)。個人的な感想ですが、楽曲を作れるヴォーカリストって最高にかっこよくないですか?

玉置浩二のフェイクが芸術的なのは、優れた作曲センスがあるから。玉置浩二のピッチが正確なのは、音楽センスに裏付けられた、優れた耳を持っているから。

圧倒的な歌唱力に加え、抜群の作曲センスが玉置浩二を唯一無二の存在にしているのだと感じます。

魅力3:抜群の演奏力

玉置浩二は、歌だけではなく楽器の演奏にも長けています。特に、アコギ1本のみで行われる弾き語りは絶品です。

アコギで弾き語りを行う時は演奏にも抑揚をつけ、ご自身の歌を最大限に引き立てています。決して難しいテクニックを使っている訳ではありませんが、音の一つひとつに魂が込められているため、最後まで飽きることなく楽曲を楽しめます。

また、玉置浩二が弾ける楽器はギターだけではありません。ドラムやベースなど様々な楽器を操る、まさにマルチプレイヤーなのです。

まとめ:お酒のお供に玉置浩二

今回は玉置浩二の魅力について独自視点で解説しました。まだ玉置浩二のファンになって年月が浅いため、僕より詳しい人はたくさんいることでしょう。是非玉置浩二が好きな人と繋がって、お酒を飲みながら彼の魅力について語り合いたいものです。

まだ聴いたことがない人は、是非1度聴いてみてください! できるなら、CDを聴くよりもライブ映像を観たり、実際にライブへ行ったりする方がおすすめです。

きっと圧倒されますから。

小林だいさく