コブクロの魅力を徹底的に考えてみた

コブクロの魅力を徹底的に考えてみた

今日は、日本を代表するヴォーカル・デュオ、コブクロの魅力について解説していきたいと思います。

今更聞けない、コブクロってどんなアーティスト?

コブクロは、1998年9月に結成されたヴォーカル・デュオ。2018年に結成20周年を迎えました。

  • 黒田俊介:ヴォーカル担当
  • 小渕健太郎:ギター、コーラス担当

「Yell」でデビューしたあと、「桜」「蕾」「ここにしか咲かない花」など数々のヒット曲を生み出しました。

また、2005年に発売されたベストアルバム『ALL SINGLES BEST』は、累計売り上げ枚数300万枚を超える大ヒット!
当時は今よりもCDが売れていたとはいえ、凄まじい売り上げ枚数であることは確かです。

そして2020年2月現在も精力的に活動中ですが、彼らが常に順風満帆な道を送ってきたわけではありません。
特に、2011年からの活動休止は記憶に新しいでしょう。

活動休止の原因は、コーラスの小渕が発声時頸部ジストニアを患ったため。
この病気は本人の意思とは関係なく、高音発声時に首の筋肉が硬直して声が出しにくくなる運動障害の1つです。

アーティストにとって発声障害は致命的と言えるかもしれません。
しかし休養期間を経て見事に復活し、現在も素晴らしいパフォーマンスを披露しています。

そんなコブクロですが、一体なぜこれほどまでに多くの人を虜にするのでしょうか?
ここからは、コブクロの魅力を僕の偏見が詰まった独自の視点で解説していきます。

魅力1.圧倒的な歌唱力

コブクロの最大の魅力は、2人の圧倒的な歌唱力でしょう。
感情表現が豊かで、聴くだけで目の前に景色が広がるような歌声は唯一無二です。

作曲を担当している小渕は、ヴォーカル・黒田の歌声を1人でも多くの人に聴かせたくて曲を作っているとのこと。
確かにあの太くて十分な声量がありながらも、どこか優しい歌声の人はほかにいません(「口から丸太が出てくるイメージ」と以前どこかの番組で発言していました)。

一方でコーラスを担当する小渕の歌唱力も、黒田に決して引けを取りません。黒田とは対照的に、繊細で柔らかく、高音域はリスナーの心を癒してくれます。この2人の声が合わさったハモリやユニゾンは、まさに芸術品。

そんな2人の歌声の魅力が詰まってると感じる楽曲は、以下の通りです。

  • 「時の足音」
  • 「ここにしか咲かない花」
  • 「願いの詩」

いやすみません、全部です。笑

魅力2.引き込まれる歌詞

いくら歌声が素晴らしくても、歌詞の内容がアレではアレになっちゃいますよね。
しかしそこはコブクロ。歌詞の中身も素晴らしいとしか言い様がありません。

コブクロの楽曲のほとんどは、小渕が作詞/作曲を担当しています。
個人的には、誰もが経験するもの、したことがあるものを分かりやすい表現に置き換えており、歌詞を聴くだけでその情景がパッと思い浮かぶんですよね。

「YOU」

歌詞が気に入っているのが「YOU」のこの一節。

‘‘君の弱さも強さも、気まぐれな素振りも、意地っ張りも照れ隠しのウソも
君のすべてを映したこの歌のように、支えるからなんて言えたらいいな
支えるからなんて言えたらいいな 支えるから…’’

「YOU」は、大切な「君」への想いを綴ったラブソングです。
歌詞の中に「恋」や「愛」という言葉が出てこない変わりに「支える」という言葉で大切な人への想いを表現しており、今聴いても鳥肌が立ちます。

「永遠にともに」

名曲「永遠にともに」のサビも秀逸です。
「永遠にともに」は、小渕の友人が結婚する時に作られた楽曲で、サビはこちら。

‘‘共に歩き、共に探し、共に笑い、共に誓い、共に感じ、共に選び、共に泣き、共に背負い、共に抱き、共に迷い、共に築き、共に願い’’

いや、よくこんなに言葉が出てきましたよね。笑
誰が聴いても結婚式の歌だと分かりますが、歌詞の中に結婚というワードは1つも出てきません。
「共に」という言葉をキーワードに、結婚とはなんぞや、というのがこのサビに凝縮されています。

改めて名曲だなと感じました。
もうそろそろ結婚式でまた歌われ始めてもよいのでは??

魅力3.こだわりが詰まった「曲」

実はコブクロの曲は簡単なコードで作られていて、難しいものや複雑なコード進行は使われていません。
これは作曲をする小渕のこだわりだそうです。カポタストさえあればギター初心者でも、ほぼ全部の楽曲が弾けるといっても過言ではないでしょう。

「風」

特に僕が好きな楽曲は「風」です。
風は、Cメジャーの曲で全体を通して難しいコートはほとんど使われていません(Cメロは、A♭やB♭が出てくるため少し難しい)。

特徴的なのは、イントロとサビ。
イントロは「Cadd9→C→Cadd9→C〜」で、アコギで弾くと小指を動かすだけで簡単なのですが、聴いただけで「風」と分かるメロディです。

サビのメロディーは、‘‘舞い上がる花びらに吹かれて’’に見事に合致しており、歌詞が自然に入ってきます。
また、サビ頭のコードはF6が使われており、このコードが鳴ることで「風」の世界観にグッと引き込まれます。
このサビ頭のコード、FやFM7にしてもいいのですが、やっぱりF6じゃないと「風」じゃない気がするんですよね。

「桜」

コブクロといえばこの曲、と思う人も多いのではないでしょうか?
コブクロ結成のきっかけにもなった名曲です。

「桜」が秀逸だなと感じるのは、Bメロのコード進行とサビのメロディです。

「桜」はBメジャーの曲なのですが、BメロではEメジャーに転調します。
Aメロとサビのメロディは動きがあまりありませんが、Bメロで転調させることで曲の雰囲気がガラリと変わり、楽曲が単調にならず聴き飽きません。

サビでは歌詞とメロディのコントラストが素晴らしいと感じました。
‘‘桜の花びら散るたびに’’という歌詞で、花びらが上から下に降り注いでいる情景が目に浮かびます。
反対に、メロディは下から上になっており、こみ上げる気持ちや桜の木を見上げている自分が表現されているんだなと勝手に思っています。

魅力4.ストリートで培われた「演奏技術」

コブクロの凄いところは、2人がいてアコギさえあればどこでもコブクロとして成り立つことです。もちろん、バックバンドやコーラスはあるに越したことはないのですが。でもそれらがなくたって、歌とギターがあれば「コブクロ」になるのです。

元々コブクロの2人はストリート出身です。ストリートには、バックバンドなんてありません。自分たちだけで完結させる必要があります。

コブクロは、プロになってからもストリートをするほどのストリート好きです。
どこで何を歌っても、コブクロの魅力を届けてくれます。

「轍」

コブクロの演奏技術が冴え渡る曲といえば、「轍」です。
特に小渕のアコギのストロークが、いつ聴いてもキレッキレ!!

小渕が所有しているアコギは、Martin(マーティン)「D-45」のような高級品が多いのですが、彼の演奏技術により楽器が持つ魅力が最大限に引き出されています。

もちろん黒田の歌声も絶品。どの音域でもピッチと声量が安定しているだけでなく、所々に節回しを入れたり、シャウト気味に歌ったりと聴く人を最後まで飽きさせません。

死ぬまでに1度で良いから目の前で歌っているのを生で聴いてみたいです。

今後もコブクロから目が離せない

コブクロは結成20周年を迎えても進化を続けています。何より2人の仲が良くて、見ているこちらまでほっこりします(ライブのMCもめちゃくちゃ面白い)。
この2人の人柄が楽曲に滲み出ているのも、コブクロの魅力の1つと言えるでしょう。

これまでたくさん聴いてきたという人も、実はまだ全然聴いたことがない、という人も、是非改めてコブクロを聴いてみてください。

小林だいさく