【比較レビュー】MacBookとiPad、結局どちらが良いのか?
写真や動画、音楽の編集など、クリエイティブな仕事で使用されることの多いMacBookとiPad。どちらも優れた機能を備えているため、最初の1台を購入する際は悩む人も多いはず。
一昔前でしたら、iPadは「大きなiPhone」と言われていた通り、Webサイトの閲覧や動画、電子書籍、音楽などのコンテンツを手軽に楽しむものとして活用されていました。しかし、2015年にiPadもProモデルでApple PencilとSmart Keyboardに対応するようになり、クリエイターにも広く使われるようになっていきました。
そこで今回は、筆者が愛用している2019年モデルの「MacBook Pro 16inch」、2016年モデルの「MacBook 12inch」と「iPad Pro 10.5inch」をベースに、MacBookとiPad、それぞれの特徴と選び方を紹介したいと思います。
iPadの特徴
キーボード一体型のMacBookに対して、iPadはキーボードが着けたり外したりが自由に行える分、取り回しが良くなります。
文字の打ち込みをする際は、お気に入りのBluetoothキーボードやケース一体型のSmart Keyboardを付けて使うことが可能。リビングでゆったり動画コンテンツを楽しむ時には、キーボードを外すこともできます。
iPad OS13.4からはマウスも使えるようになり、さらに利便性が上がりました。
また、ホームボタンのない「iPad Pro 11inch」「iPad Pro 12.9inch」、Air(第4世代)では、トラックパッドとキーボードが一体型になった「Magic Keyboard」が使えるように。装着すれば小型PCのようにも使えます。

さらに大きな特徴として、指先での画面がタッチ操作やApple Pencilの使用も可能になりました。そのため、直感的に手書きで文字やイラストなどを書くことが多いクリエイターにとっては、使い勝手の良いモデルと言えるでしょう。
セルラーモデル(=Wi-Fiのない環境下でも、SIMカードを挿し込むことでデータ通信を行える機種)を選べば、気軽に外出先でも使うことができます。Wi-Fiのない場所で使用する頻度の高い方はセルラーモデルを選ぶと良いでしょう。
こんな人におすすめ
- Apple Pencilでイラストを描きたい
- メモを残すことが多い
- 簡単な資料を作成することが多い
- 綺麗な大画面ディスプレイで気軽に動画を観たり、電子書籍を読んだりしたい
- 簡単な動画編集や音楽編集に使いたい
- 外出先に持ち出すことが多い
MacBookの特徴
MacBookの特徴は、iPadに比べて自由度が高い点です。
資料を作成する際に参照元のWebページを開いて、写真の編集からアップロードまで行う作業は、iPadでも不可能ではありません。しかし、ちょっと複雑な作業をマルチタスクで動かす場合は、MacBookの方が断然使いやすくなります。
確かにiPadも「スプリットビュー」という機能を使えば、ウィンドウを2つにして、参照元を表示しながら資料制作をすることができます。ですが、MacBookは3つ以上のウィンドウを同時に画面上に表示させたり、ウィンドウのサイズを自由自在に変更できたりするので、幅を利かせて使える点が魅力的です。
また、iPadにはデスクトップという概念がありません。その点で見ても、ビジネス用として使う場合はまだまだMacBookの方が優勢と言えるでしょう。
外出先で使用する際は、iPhoneから同一のApple IDで紐づいていれば、簡単にMacBook側からWi-Fiテザリング機能を利用して操作できます。

こんな人におすすめ
- 文字入力の頻度が多い
- Wi-Fi環境下で使いたい
- 本格的な写真編集や動画編集に使いたい
- マルチタスクで動かしたい
まとめ
いかがでしたか?
筆者は、写真や動画編集、資料やブログの作成など、創作や仕事に関わるようなものはMacBook、動画鑑賞や電子書籍などのコンテンツを楽しむ際はiPad、という使い分けをしています。
書類を作成したり、メールを打ったり、写真や動画を編集したりと、MacBookでできるほとんどのことがiPadでも行えます。しかし現時点では、内容によってはiPadをメインとして使うにはまだ難しいものもあります。クリエイティブな作業に使用するなら、MacBookを購入すればまず間違いないでしょう。
ですが、iPadは指先やApple Pencilで手書きのイラストを楽しめたり、自宅のリビングなどでくつろぎながら使えたりと、小回りの利く点が魅力的。また、キーボードを装着すれば、簡易的なPCとしても活躍してくれます。一番安いのは、AirやProなどが付かない、いわゆる無印のiPadですが、動画編集など重い作業さえしなければ充分満足して使用できますよ。
どのような用途で使用したいかよく考えて、自分に合ったものを選んでみてください。その際に、この記事が少しでも役に立てれば幸いです。