アコギ弾きにもおすすめ!クラシック・ギターの魅力とは?
今回はアコギの話ではありません! クラシック・ギターについてです。
「アコギもクラシック・ギターも一緒なんじゃないの?」
「なんか古臭い楽器な気がしてあまり興味がない」
このように感じている方も多いのではないでしょうか? しかしクラシック・ギターは、アコギにはない魅力がたくさん詰まった楽器。アコギでの弾き語りしかしたことがない、という方にはぜひ1度弾いていただきたいです。
そこで今回は、クラシック・ギターの魅力やアコギとの違いについてお話ししていきます。
クラシック・ギターとは?

クラシック・ギターとは、別名「ガットギター」とも呼ばれており、起源は15〜16世紀のルネッサンス期にまで遡ります。
アコギの始まりが19世紀(1833年)からであることを考えると、クラシック・ギターはかなり歴史のある楽器ですね。
クラシック・ギターは、現在世の中に出回っている様々なギターの原型になったと言われています。
フォーク・ギター(アコギ)やエレキギターは、クラシック・ギターの特徴を発展、進化させてできた楽器なのです。
それではクラシック・ギターとアコースティック・ギターは、実際にどのような部分が違うのでしょうか?
次の章で解説していきたいと思います 。
クラシック・ギターとアコースティック・ギターは何が違う?
クラシック・ギターとアコースティック・ギターには様々な違いがありますが、ここでは僕自身が大きく違うなと思う部分について解説していきます。
張られている弦の種類
クラシック・ギターとアコースティック・ギターは、以下のように張られている弦の種類が違います。
- クラシック・ギター:ナイロン弦・ガット弦
- アコースティック・ギター:スチール弦
クラシック・ギターの弦に使われているナイロンとは、化学合成繊維のこと。ナイロン弦は、サスティン(音の伸び)が短めで繊細かつ、柔らかい音がします。ちなみにクラシック・ギターがガットギターとも呼ばれている理由は、ギターの弦の素材に動物の腸(gut)が利用されることがあるためです。
一方で、アコースティック・ギターはスチール製、つまり鉄の弦が張られています。そのため輪郭のはっきりした、力強く硬い音になります。
ネックの太さ
次に大きく異なる部分はネックの太さです。
- クラシック・ギター:太い
- アコースティック・ギター:細い
アコースティック・ギターと比較すると、クラシック・ギターのネックはとても太くできています。アコギからクラシック・ギターに持ち替えた際には、弾きにくさを感じる方もいるかもしれません。
しかし最近は、アコギのようにネックが細いクラシック・ギターも販売されています。ネックの太さが気になる方は、細いネックのクラシック・ギターを探してみると良いでしょう。
弾き方
そしてアコギとクラシック・ギターは、張られている弦が違うことで演奏の仕方も異なってきます。
- クラシック・ギター:指弾きでポロンポロン
- アコースティック・ギター:ピックでガシャガシャ
クラシック・ギターは、指を使って1音1音を丁寧に弾くことが多い楽器。どちらかというと1人で演奏をするのに向いていますね。また、生音で聴かせることを目的とした楽器なので、バンドの中で弾くと音が埋もれてしまい、個性が死んでしまう可能性が高いです。笑
一方でアコギは、もちろん指弾きもしますが、ピックを使ってパーカッシヴに掻き鳴らすことも多い楽器です。きちんとセッティングすれば、バンドの中で音が埋もれてしまうこともありません。
クラシック・ギターの魅力はズバリ音色!
クラシック・ギターの魅力はズバリ独特の音色です。
クラシック・ギターの音色は、ソフトで甘くまろやか、とにかくやさしい音。疲れが吹っ飛ぶような心地の良い音色ですので、1度弾き始めたら止まりません。
また、クラシック・ギターは弾き語りをする時にとてもぴったりなギター。
クラシック・ギターの音は歌を邪魔することなく、絶妙に歌を引き立ててくれます(周波数の問題?)。
ソロでインストゥルメンタルを演奏する時に利用されるイメージのある楽器ですが、ゆっくりとしたバラードなどの弾き語りにとても合います。
テクノロジーの塊「エレガット」とは
エレガットとは、エレクトリック・ガット・ギターのこと。つまりアンプに繋げるクラシック・ギターです。
クラシック・ギターは、アコギと違って外付け用のピックアップがあまり販売されていません。アコギとは作りが違うので、アコギ用のピックアップも搭載不能なのです。
エレガットであれば、ピックアップとプリアンプが本体に内蔵されていため、シールドを持っていくだけで簡単にライブができます。
最近のエレガットに搭載されているピックアップやプリアンプは高性能。さらにギター本体の生鳴りも申し分ないと言えるでしょう。
ライブで持ち替える用のギターを探しているという方は、エレガットも検討してみてはいかがでしょうか?
あなたもクラシック・ギターを始めてみよう!
今回は、クラシック・ギターの魅力について解説してきました。
クラシック・ギターはアコギと同じく楽器店で簡単に入手できるため、気になった方はぜひ試奏してみてください。
ちなみに僕は、YAMAHAのクラシック・ギターを持っています。ピックアップが内蔵されているため、ライブでも時々利用します。しかし本当は、Jose Ramirez(ホセ・ラミレス)というスペインのブランドのクラシック・ギターが欲しくて堪りません。
ただホセ・ラミレスのクラシック・ギターは、目玉が飛び出るほど高額!
寿命がくるまでに入手するのが目標です!
小林だいさく
