アコギにはどんな木材が使われている?違いを解説!

アコギにはどんな木材が使われている?違いを解説!

こんにちは!musitアコギ担当のだいさくです。

アコギを選ぶ際にとても大事になってくるのが、アコギに利用されている木材です。
なぜならアコギは、利用されている木材によって、音色が大きく異なるため。
しかもその違いを最も感じるのは、弾いている本人です。

アコギから感じる音が自分好みだと、アコギが気持ちよく演奏できるようになるだけでなく、弾き語りの場合は歌もきっと良くなるはずです。

そこで今回は、アコギに利用されている木材の違いについて詳しく解説していきます。

今回ご紹介するのは、以下の5つです。

  • スプルース
  • ローズウッド
  • マホガニー
  • ハワイアンコア
  • メイプル

アコギを選ぶ際の参考にしてみてください。

スプルース

スプルースとは、マツ科のトウヒ属の木。アコギのトップ板に使われることが多いです。

大半のアコギのトップ板がスプルースと言っても過言ではありません。
また、ドアやフローリングなど建材としても利用されることの多い、身近な木材といえます。

スプルースの種類

スプルースの中でも、最も多く利用されているのは、シトカ・スプルースでしょう。
シトカ・スプルースが発する音色は、バランスがあるだけでなく音量も十分です。
そのため、サイド・バックの材料を問わず、アコギの音を良質なものにします。

一部の高級アコギや限定製品、戦前のアコギには、アディロンダック・スプルースが利用されており、パワフルなサウンドが特徴的です。

また、YAMAHAのアコギの主力モデルである「Lシリーズ」には、イングルマンスプルースが利用されています。
イングルマンスプルースは、柔らかく心地よい音色が特徴的です。

このように、スプルースはさまざまなアコギのトップに利用されていますが、スプルースの中にもいくつか種類があり音色が大きく異なるのです。

ローズウッド

ローズウッドは、深い低音ときらびやかな高音が特徴的な木材です。

マーティンのアコギのサイドとバックの、ほとんどがローズウッドが利用されています。
トップがシトカスプルース、サイド・バックがインディアンローズウッドといえば、MartinのD-28に採用されているアコギの最も基本的な構成といえるでしょう。

そのため、どのアコギにしようか悩んでいる場合は、まずローズウッド製のアコギから試してみるのがおすすめです。
ただしローズウッドのアコギは、全体的に本体価格が高めですので、ある程度予算が必要でしょう。
(ちなみに新品のD-28 standardの販売価格は2020年3月時点で約32万円)

また、Gibson製のアコギの指板やブリッジに利用されている木材もローズウッドです。
指板に木目の綺麗なローズウッドを利用することで、Gibsonのアコギがより華やかに見えますね。

現在僕が所有しているアコギは、インディアン・ローズウッド製なのですが、音に深みがありどんな楽曲を弾いても高次元のサウンドを奏でてくれるため、とても気に入っています。
永遠に手放す予定はありません(笑)

ローズウッドの種類

ローズウッドにも、以下のようにいくつか種類があります。

  • インディアン・ローズウッド
  • マダガスカル・ローズウッド
  • ホンジュラス・ローズウッド
  • ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)

2020年3月時点では、インディアン・ローズウッドがアコギの中で最も利用されています。

また、インディアン・ローズウッドの中にもグレードがあり、MartinのD-28よりもD-45の方がグレードの高い厳選された素材が利用されているのです。

また、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)は、ひと昔前は高級なアコギの材料として利用されていました。
しかしワシントン条約の影響で、木材に輸出規制がかかったことにより、今は一部のオーダーメイド製品や限定製品を除いてほとんど利用されていません。
ハカランダが利用されているヴィンテージのアコギは大変貴重で、状態によっては数百万円の値段が付けられています。

マホガニー

マホガニーもローズウッドと同じく、アコギのサイド・バックとして利用されることの多い材料。
「J-45」や「Hummingbird」などGibson製のアコギのボディに最も多く利用されています。
まt、Martin D-18にも利用されており、ローズウッドが採用される傾向にあるMartinのアコギの中で孤高の存在となっています。
(斎藤和義曰く「D-18こそ真のMartin」)

またマホガニーは、アコギのネックとして利用されることも多いです。

マホガニーの発する音色は、暖かくて抜けが良く甘い中音域が魅力的。
Gibsonアコギのパーカッシブなサウンドは、マホガニーの貢献が大きいといえるでしょう。

ちなみに、僕は現在マホガニー製のアコギを手放してしまっており所有しておりませんが、時折、無性にマホガニー性のアコギをかき鳴らしたくなりますね。
特にヴィンテージのマホガニーは、水分が飛んでジャキジャキ感や音量が増えており、弾いてみて驚いたのを覚えています。

マホガニーのサウンドは、多くの音楽好きを虜にする魅力があるといえるでしょう。

ハワイアンコア

ハワイアンコアもサイド・バックに利用されることが多い木材ですが、名前の通りハワイでしか取れないため大変貴重で、ハワイアンコアが利用されたアコギはとても高額です。

また、木目も独特なトラ杢をしています。
そのためハワイアンコアが利用されたアコギは、アコギに詳しくない人でも少しみただけで、高級なアコギであると分かるほど豪華で豪快です。

音色は明るく、中高音にかけて煌びやかなサウンドが特徴的です。

僕が敬愛する森山直太朗がハワイアン・コアを利用した「Martin D-45k2」を利用しています。
お金が無制限に使えるなら同じモデルを買うでしょう。

メイプル

メイプルは、Gibsonの「J-200」や「DOVE」といった上位モデルで採用されることの多い木材です。
また、アコギだけでなくセミアコやバイオリンにも幅広く使われています。

とても硬い木材であるためか音も硬質でパーカッシブなサウンドが特徴的です。
(ちなみにアコギではないのですが、メイプル製のセミアコ「ES-335」を所有していたことがあり、今でも手放したことを悔やむほど甘くメロウなサウンドをとても気に入っていました)

一味違ったアコギが欲しいのであれば、メイプル製のアコギを試奏してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、アコギに利用される木材の違いについて説明しましたが、やはり魅力は実際に弾いてみなければ分かりません。

実際に弾いてみると、「ボディの形が同じでも木材が違うだけでもこんなに音が違うのか!」と驚くはず。
特に良いアコギを買おうかなと考えているひとほど、木材の違いに注目して選んでみましょう。

小林だいさく