【インタビュー】街で恋する50秒--映像クリエイター集団・GOJU企画『50’s Date』、今は見えない表情を探しに

【インタビュー】街で恋する50秒--映像クリエイター集団・GOJU企画『50’s Date』、今は見えない表情を探しに

「隣にいる大切な人」を思い浮かべる時、あなたは誰を想像するだろうか。

「新たなエンターテイメントの形」を基軸に活動を展開する、髙柳将太率いるクリエイト集団・GOJUは今年6月、様々なスポットを巡りながら1日のデートを50秒間に収めた映像企画『50’s Date』の配信をスタート。

『50’s Date』では上野やみなとみらい、江ノ島などのメジャースポット映像のほか、等々力や柴又など、都外在住の視聴者にとってはあまり馴染みのない場所までも舞台に取り上げ、出演者と視聴者があたかも一緒に出掛けているかのような甘酸っぱい雰囲気を味わえる映像となっている。

そして今回は、DM Production(musitの運営元・株式会社ラスファクトリーが展開するプロダクション)が手がけるアイドルグループ、ロング・グッドバイとのコラボレート企画として、同グループのメンバー・八木玲衣(やぎれい、以下れい)が『50’s Date in 面影橋』に起用された。それを踏まえ、musitでは『50’s Date』の企画立案者である新田祐里子(GOJU・PR担当)に本企画の趣旨や経緯について詳しく話を聞いた。

インタビュー/文=翳目

* * *

「表情から心を読み取る」ことは、特に日本人には欠かせないコミュニケーションツールだと思うんですよね

--ゆりさん、お久し振りです!

お久し振りです~! 『50’s Date』見つけてくださってありがとうございます。

--いえいえ、こちらこそロング・グッドバイとのコラボレートに応じていただきありがとうございます。本映像の制作背景はのちほどお伺いするとして、まずは『50’s Date』企画全体の趣旨についてお伺いしていきたいと思っています。

私たちは普段、クライアントさんと一緒に映像を作ることが多いので、元々「(外からの案件ではなく)自分たちだけの企画で何かできないかな?」ということは考えていたんです。そんな中コロナ禍になり、そこに対する想いみたいなものを皆それぞれノートに書き出してお互いに案を出し合うことになりました。

新型コロナウイルスの影響で、以前より人の表情をみる機会が減ってしまいましたよね。会って話しがしたくても電話やオンラインでの会話が主流、直接会えてもマスクをしながらの会話になります。このように「表情が見えないことが当たり前の世の中」になっているな、という所から「表情」にフォーカスを当てて企画を作りたいと思いました。

--そうですよね…人と会話をする時もマスクが必須になりましたもんね。そこからどのようにコンセプトを定めていったんでしょう?

私たちは普段、相手の表情を読み取りながら会話をしていることが多いのではないかなと思っていて。例えば相手が口角を上げた時に、心から笑っているのか、それとも納得はできていないけれどこの場では笑っているのか、そういうちょっとした表情の違いを感じながら人と会話をしていることもあるのではないかなと思っています。「表情から心を読み取る」ことは、特に日本人には欠かせないコミュニケーションツールだと思うんですよね。

私たちはこのコロナ禍を経験したことによって 「表情の大切さ」 を改めて感じ、<その人のありのままの表情を残していきたい>とこの企画を始めました。

--なるほど。ありのままの表情というのは、例えばどんなものなんでしょう。

例えば仕事仲間、クライアントさん、友人、家族…人って、様々なグループを掛け持ちしながら生きていると思うんです。それぞれの場所によって、見せる顔や表情ももちろん違います。そんな中で「<ありのままの表情>を出せる場所ってどこなんだろう…?」と考えた時に、自分にとっての大切な人の隣なんじゃないかなという所に行き着きました。

心を許している大切な人の隣にいる時なら、怒った顔も悲しい顔も、意地を張って黙り込んだ顔も、心からの笑顔も、全部その人のありのままの表情なんだろうなと。そういう表情が一番素敵で、凄まじい力を持っているんじゃないかなと思ったんです。

--できあがった作品を見ていると、出演者の方は女性ですよね。

今は女性の方を撮影させていただいているのですが、特に性別は意識していません。今後は男性やLGBTQ+の方にも出演していただけたらと思っています。『50’s Date』は「彼氏(旦那様)からみた彼女(奥様)」ではありません。隣にいるのは「その人にとって大切な人」。「50秒間のデート」の隣にいる人の設定は見る人によって変わると思っているので、性別や年齢、関係性は特に定めていません。

どの街にも、きっと変わらず魅力はあると思うから

--動画を観る限り、本当に様々な場所で撮影されてますよね。

この企画では「街で恋する50秒」というキャッチフレーズを掲げているので、「街」にも結構こだわりを持っていて。都内や神奈川県、少し足を伸ばして千葉県などでも撮影しました。

--舞台はどういった基準で設定しているのですか?

基本的にはロケハンに行って目で確認して、出演者の方と場所を照らし合わせながら選んでいます。『50’s Date』では王道のデートスポットだけでなく、地元の方しか降りることがなさそうな駅も舞台に選びます。どの街にもそれぞれの魅力があるので、映像を観て「こんな駅があるんだ!」「こんな素敵な場所があるんだ!」と自分好みの場所を発見してもらえたら嬉しいですね。

--きっと私たちが知らない素敵な場所もたくさんありますもんね。

映像に登場する場所にもこだわっていて、その街のお洒落スポットや行ってみたい場所を入れるようにしています。カフェや施設の場合はお店の方に許可を取ったうえで撮影させていただいております。

--『50’s Date』で特に見てほしいのはどのような所ですか?

一番見てほしいのはやっぱりご出演いただいた皆様の「表情」ですね。映像の中の表情を見て、隣にいる人との関係性や、今何を話しているのかなどを考察しながら見ていただけたら。もちろん撮影なので、隣にいるのはカメラマンですが。笑

--今回、れいが出演している動画でも感じたことなのですが、出演者の方の表情が確かに「作り笑い」ではなく、ごく自然な形で引き出されているように思いました。それこそ「ありのままの表情」が出ているというか。

最初は試行錯誤しながら撮影を行い、回数を重ねながら「どのように撮影をすれば、色々な表情を引き出せるか」というのを研究していきました。私は今回撮影には同行できなかったのですが、あとから撮影メンバーに八木さんの印象を聞いたら「表情が柔らかくてとてもお茶目な方」と言っていました。木からひょっこり顔を出す八木さんの表情がお気に入りです。

1日デートなので、映像は全て「日没のさようなら」まで。撮影前には、「出演してくださる方の魅力」を知るための時間をいただいています

--50秒間という非常に短い尺の中で、必ず入れるように意識している要素はありますか?

今はあえてロケの時間を長くもらっていて。やっぱり1日デートなので、2~3時間ではなく、日没まで撮影したいと思っています。『50’s Date』では、当日の撮影前に20分ぐらい出演者の方とお茶をしながらお話をさせてもらっているんですが、その時間は出演いただく方の魅力を知るための時間としてとても大切な時間なんです。

--撮影だけでなく、コミュニケーションの時間もあるんですね!

ほかの撮影の時は、時間も定められているのでなかなかそのような時間は作れないのですが…。『50’s Date』では、ありのままの表情を収めていきたいので、2時間ぐらいでパッて撮影して終わるより、より多くのコミュニケーションを取った方が素敵な表情が撮れているんじゃないかなと思っています。撮影スタッフは毎回本当に出演者の方と仲良くさせていただいて楽しそうに帰ってきます。笑

また、撮影中に関しても「よーい、はい!」と言って撮るような形ではないので、素の表情が出やすいのかなと思っています。

--ありのままの表情を引き出すために、本当に仲良くなってしまうんですね。

この企画には本当にたくさんの方に関わっていただいています。自社企画として始めたものに出演してくださる方がいて、許可をくださった事務所の方がいて、場所を提供してくださる方がいて…。

これだけの方に関わっていただいているのだから、「参加して良かった」と思ってもらえるような作品にしていかなければいけない、と強く感じています。また、ゆくゆくはもっと街や場所を絡めて『50’s Date』を広めていきたいなとも思っています。

--それは楽しみですね! この企画は全員で進めているんですか?

実は『50’s Date』に関しては、代表の髙柳以外のメンバーで進めています。私たちGOJUは人数が少ないのですが、各々が自分の得意分野や個性を伸ばしながら1人の人が案件や企画によって色々な役割を担えるようになれば、みんなが揃ったときに最強のチームになれるんじゃないかと思っています。なので、各案件や企画によってメンバーを変え、役割分担もその時々で変えるようにしています。

* * *

そんな『50’s Date  in 面影橋』の動画は本日より『50’s Date』のYouTube公式チャンネルで公開されている。ロング・グッドバイではリーダーを務める八木だが、無邪気に笑う表情や夕陽に照らされ少し大人びた印象を受けるシーンなど「アイドルとして」ではなく、「ありのままの姿」でカメラに目を向ける彼女を見ることができる。

今回新田の口から語られた、『50’s Date』において重要なコンセプトである「大切な人の隣にいる時の表情」。その視線の先にいるのは、ほかの誰でもない「あなた」である。今ではマスクに覆われ分かりにくくなってしまった表情の変化の機微を、『50’s Date』の動画に映る八木の姿で是非感じ取ってほしい。

ロング・グッドバイ

「さよならを告げるまで、儚くも愛おしい日々を共に」をコンセプトに活動を展開しているアイドルグループ、ロング・グッドバイ。メンバーは八木玲衣、森川あゆ、小町茉莉の3名。7月に公式YouTubeにてデビュー曲となる「虹がかかるとき」のライブMVを解禁し、現在はお披露目ライブに向けて準備中。

『50’s Date in 面影橋』

【ライブMV】ロング・グッドバイ 「虹がかかるとき」

・公式HP:https://the-long-goodbye.info/
・公式Twitter:@dmp_long
八木玲衣@dmp_rei
森川あゆ@dmp_ayu
小町茉莉@dmp_mari_

GOJU

・公式HP:https://goju.tokyo/
・Instagram:@goju.tokyo
・Twitter:@GOJU_TOKYO

・『50’s Date』
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCZoPERnxvfJf3QNY7QDjQtg
Instagram:@50sdate

musit編集部