【インタビュー】渡辺樹莉(JILLASTED)、「一生アイドル」を貫くために辿り着いた現在地

【インタビュー】渡辺樹莉(JILLASTED)、「一生アイドル」を貫くために辿り着いた現在地

プロデューサー兼メンバーの戸田ころね率いるアイドルグループ・JILLASTED(読み:ジルラスト)。彼女らは6年間のアイドル活動を経た戸田が『戸田ころねアイドル計画』と称してメンバーを募り、自身が理想に掲げるアイドルグループ像(=「トップオブいいアイドル」)を具現化すべく、クラウドファンディングを通して今年4月に活動を開始した。

「アイドル界のトップオブいいやつ」をコピーに掲げる戸田がメンバーとして誘致したのは、戸田ころね自身に加え瀬戸ゆらね・紫夢あゐく・池田梨乃・麗百花・成生あのん、またmusitでは2020年より複数回インタビューを実施している渡辺樹莉の計7名。

今回はグループの卒業や現体制終了を経験しながら、なおもアイドルとして生きる選択肢を掴んだ渡辺へ4回目となるインタビューを実施。「人生最後のグループ」を裏テーマに掲げるJILLASTEDを選んだ理由、また戸田と同じくアイドルキャリアとしては6年目になる渡辺に、改めて過去の経歴を振り返りながら自分の現在地について深く語ってもらった。

◯取材/文=翳目、写真=本人提供

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局面を乗り越えてきた仲間だからこそ「一緒にやりたい」と思えた

──約半年振りのインタビューですね。まずは今回、JILLASTEDに加入することになった経緯を教えてください。

渡辺:以前所属していたグループでの活動が終わって、同じグループにいたころね本人に声を掛けてもらったんです。ころねとは元々前のグループにいた時からも仲が良くて、お互いアイドルをやる上での理想論や夢を語り合う関係でもあって。アイドルを自分自身がやっていく上で大切にしたいのはやはりライブ・パフォーマンスであるし、ころね自身パフォーマンス力の高いチームを作ろうとしている中で(自分の)パフォーマンスを評価してくれてメンバーに誘ってくれたのもそうですし、私の中身を知った上で樹莉が必要だと声を掛けてくれたことがまず嬉しかったですね。

──深い交流があるからこそのオファーだったんですね。でも、ころねさん以外にも様々な方面から声が掛かっていたのではないでしょうか…?

渡辺:そうですね。実際ほかのグループからもお声掛けいただいてて、本当に最後の最後まで迷ったんです。結構粘ってもらったというか。何ヶ月も待たせちゃいましたね…。

──具体的にどういう部分で決断を悩んでいたんでしょう?

渡辺:私自身、これまでのアイドルとしての経歴が短いわけじゃないので、全ての選択に対して「本当でこれで良いのか?」って思ったりとかですね。勢いだけで決めるのは(経験上)良くないと分かっていたので、ずっと自問自答を繰り返してはころねのグループにかける想いを聞いたり、どんなグループにしたいかまとめた資料を送ってもらって、それを毎日読んだりしてました。

──どんなことが書いてありました?

渡辺:その資料がただの箇条書きではなくて、グループに対しての想いや、先を見据えた計画、細かいコンセプトがびっしり書いてあって、曲や衣装のイメージも含めてころねの脳内を覗いているかのような気持ちになれて。伝わるものがたくさんあったので、それを毎日何度も何度も読み直してっていうのを繰り返してました。そこに書いてある内容は全部私の求めているものでもあったので。

──アイドル活動に対する熱意が2人の間で合致したんですね。

渡辺:そうです。全く新しい環境で再スタートするっていう選択もあるにはありましたし、アイドル自体も続けるか本当に悩んでいたんです。でも不完全燃焼では終われないし、次にやるグループが「渡辺樹莉最後のアイドル」と決めていたので、少しでも自分が求めるものに近いグループを考えた時、前のグループでも局面を乗り越えてきたころねとだからこそ「一緒にやりたいな」って思ったんですよね。

──4月にメンバーの発表があってから今はデビュー・ライブに向けてレッスンやプロモーション活動の最中だと思いますが、実際にJILLASTEDのメンバーとして加入してみてどんな感触ですか?

渡辺:本当に今はレッスン続きの毎日で、一日2本レッスンがあってそのあと自主練…みたいなハードスケジュールではあるんですけど、やっぱり根本的に頑張れるメンバーが揃ってるっていうのがすごく大きくて。例えばレッスン中に弱音を吐かないとか…当たり前ではあるんですけど「しんどい、辛い」よりも「頑張ろう」って言い合える中だからこそ乗り越えられるんだなっていうのはすごく感じてますし、きっとほかのメンバーも思っていることなんじゃないかなと。

──ころねさん以外のメンバーとはこれまで接点はなかったんですよね?

渡辺:あゐくは一方的に私が知っていました。あゐくもころねと元々同じグループで活動していたんですが、そのグループで初めてころねのことを知って。直接ライブを観に行ったり、ライブ映像も観たりしていたので、初めて会った時は「わ〜本物だ〜…」って内心思ってました。笑

ころねと仲の良かったゆらねのことも元々知っていて、対バンで楽屋が一緒になったときに声を掛けさせてもらったりしていたんですが、JILLASTEDで同じグループになることが決まってから初めてちゃんとお話できてすごく嬉しかったのを覚えています。あとの3人は全くの初対面でしたね。

──YouTubeに上がっていたインタビュー動画で、ほかのメンバーから樹莉さんの第一印象について「怖い」ってイメージを持っていたっていうコメントがあって、何度か樹莉さんを取材している身としては結構意外だったんですが…。笑

渡辺:そう! 私も意外だったんですよ。笑 でも結構第一印象で怖がられることって多くて。学生時代も「マジで怖い人だと思ってたから話してびっくりした」って言われることが何回かあって、この年齢になっても変わらないんだなと。笑 Instagramとか見て「ギャルだな」って思われがちなんですかね? でもちゃんと払拭できて良かったです。

──何よりです。笑 グループ内で誰がムードメーカーだったり、メンバーの中でのポジションについてはどうですか?

渡辺:ムードメーカーはやっぱりころねと、池田梨乃ちゃんですかね。陰と陽で分けるとしたら完全にその2人は「陽」で。いつも周りの空気を明るくしてくれたり一人ひとりに話しかけてくれるので、2人のおかげでグループ全体の仲良くなるスピードが早くなれたと思います。街で音楽が流れていると急にビートを刻み出したり踊ったりするので、根っから明るくて本当にいつも笑わせてくれます。笑

グループの支えになれるような存在に

──JILLASTEDのメンバーとして再度挑戦しながらも楽しんでいる様子が伺えますが、前回のインタビュー(昨年12月実施)から自身の中で変化した部分はありますか?

渡辺:良い意味で余計なことを考えなくなりましたね。今まで悩んできたことは全部その時の自分にとっては必要な悩みだったし、見逃せないことだからこそ悩んだっていうのは当然そうなんですけど、JILLASTEDの運営体制がすごくしっかりしていて。「私は私自身のことで悩む」っていうのができる環境になった、っていう意味では大きく変わった部分だと思います。

私の中では本当だったらアイドルはパフォーマンスだとか、応援してくれるファン方の増やし方や愛し方だったりとか、自分のブランディングについて悩むべきだと思うんですけど、そうはいかないことも業界的にもよくあることだと思うんです。それがJILLASTEDに加入してからは一切なくなって。私は人のことも考えちゃう癖がどうしてもあるので「ちゃんと自分のことで悩める」っていうのは本当に良い悩みだと思いますね。

──邪念が消えた感覚ですね。視界がクリアになった、という点を踏まえて、JILLASTEDの渡辺樹莉として目指すアイドル像を教えてください。

渡辺:色んな壁に直面して、どんなに挫折を繰り返してもやっぱり諦めようとは思わないんだよな、っていう気持ちが強いからこそこうしてまだ夢を追い続けていられてると思うし、ファンの方はもちろん、グループに誘ってくれたころねも自分の内面を見て信頼してくれていると思うので、 私が今までに積み上げてきたものや、性格的な部分は変わらずに活動していきたいなとは思います。

これから目指すアイドル像としては、チームとしては縁の下の力持ちのような存在、心の支えになれたらと思います。アイドルはステージに立つことでファンの方を笑顔にできると思うんですけど、ただステージをこなしていくだけではなくて、来てくれた方一人ひとりに感動してもらえるようなパフォーマンスを更新し続けられるアイドルになりたいです。そういった形で誰かの支え、救いになることが一番の理想のアイドルです。

──SNSでも、JILLASTED加入後から樹莉さんの存在を知った人から「樹莉ちゃんって熱いんだね」というようなコメントを度々見かけます。そういった樹莉さんのアイドルに対する熱意や信念みたいなものはどの地点から樹莉さんを知った人でも伝わっているんだな、と。

渡辺:そうだといいな…。昔からよくSNSで思ってることを発信するんですけど、SNSなんかじゃ全然届かなくて。「140字じゃ無理!」って思うんですよ。笑最近はTwitterのサブアカウントを作って、早朝でも深夜でも構わず、そこに想いを書き込むことが増えてきました。笑 だからこういうインタビューの場を設けてくださることは本当にありがたいなと。

──過去のインタビュー、累計5〜6万字にはなりそうですからね。笑 樹莉さんから見て、前のグループから今のグループに切り替わってもなお追い続けてくれるファンの人はどういう印象ですか?

渡辺:「最強メンタル」だなって思います。人のことを応援するって本当に素敵なことだし、綺麗なことだとも思うけど、普通は夢が醒める瞬間って絶対にあるじゃないですか。自分以外の誰かに時間やお金を費やして…っていうのは趣味の延長線上かもしれないけど、ふと我に返ると「何やってたんだろう?」って思う人も中にはいて、それまで集めてきたグッズを売ってしまったりとか…全然あることだと思うし。なのに私はずっとアイドルをやらせていただいてて、卒業や現体制終了でたくさんファンの方に悔し涙を流させてしまう瞬間を作ってしまったのに、それでもなお「まだアイツならやってくれる」っていう期待を持ち続けてくれるのは、本当に最強メンタル、鋼メンタルだなと…。逆に私が「なんで?」って聞きたいぐらいですね。笑

「樹莉ちゃんがどこにいても着いていくよ」っていう言葉にどれだけ救われたことか…。本当にファンの方たちのことは尊敬してるし、そういう人たちが見ていてくれるからこそ自分も絶対に諦めない、ここで終わってはいけないなって思えるんですよね。その点でもJILLASTEDに入る決断をした理由の一つでもあって。ファンの方たちがそんなサプライズをいつも仕掛けてくれるから、まだ挑戦できるなって思うんです。

──ファンの方にとっては樹莉さんがアイドルを続けてくれることがサプライズでもあると思います。

渡辺:お互いにサプライズしあってますよね。笑 だから本当に前から応援してくれる人たちは私より熱いというか…世界で一番私のことを信頼してくれる存在ですね。もう絆がすごく深くて。段々求めているものも一緒になっているような気もしていて。うん…なんか、優しいとか頼もしいとかだけじゃ足りないです、本当に。そんな方たちに出会えて本当に幸せですし、これからもお互い素敵なサプライズをし合っていきたいですね。

──では、JILLASTEDに加入してから初めて出会ったファンの方についてはどうですか?

渡辺:まだ写メ会の30秒ぐらいの中でしかちゃんとお話したことがないんですけど、皆デビュー前なのにすごいキラキラした目で話してくれるんですよ。 「本当に楽しみにしてるよ!」って。「〇〇ちゃんがまたアイドルやってくれて本当に嬉しいんだ…!」って私に対して話してくれたりとか。もうその時点で「絶対JILLASTEDが幸せにしてやる…ッ!」っていう気持ちになりますね。やっぱりファンの方が現場に足を運んでくれるのってすごく大きな愛情表現の形だと思うので、愛に溢れた人たちだなと…写メ会の度に、ファンの方のSNSを見る度に思いますね。

ここに来て、ようやく自分の夢を口にできるようになったんです

──JILLASTEDのメンバーって皆さんそれぞれにキャリアを含めたバックグラウンドが異なっていて、そこも一種の魅力だと感じるところなんですけど、そういった子たちが一同に介すと少しアンバランスなようにも思えるのですが、樹莉さんにとってこのメンバーが揃うことにはどんな意味があると思いますか?

渡辺:そうですね…。JILLASTEDのメンバーはもちろんバックグラウンドも違うし、性格やキャラ、話し方までもが一人ひとり違っていて。でも、アイドルとしての正義感や信念が皆近いと思っていて、チームにとってはそこが一番大切だと思っているので、キャリア的にはちぐはぐでもまとまりがあるように見えるんじゃないかなと思います。し、それぞれが自分にない魅力を持っていると感じているので、合わさった時に生み出す力は何にも変えられない魅力になるんじゃないかと思っています。

──「メンバー同士が近い」と思える部分について、もう少し聞かせてください。

渡辺:例えば普段おしとやかなメンバーとも仕事の話をしたりすると徐々に熱い本音が見えたりして。でもその子にとっては、本当は普段から思っていることなんですよね。そういう瞬間があると「そうなんだよ、そういう部分が大事だよね!」って言い合えるので、そこが一番メンバー同士を引き付ける部分だと思います。ちょっと話すだけでも読み取れるし、逆に話さなくても「たくさん練習してきたんだな…」っていうのが目に見えて分かると逆にもう言葉はいらない、というか。

──中でも印象に残っているメンバーとの会話はありますか?

渡辺:グループの今後についてはよく皆と話しますね。元々アイドルやってた子とは、ファンの方にJILLASTEDでの活動を喜んでもらえるかな? とか。発表までの期間もファンの方を待たせてしまっていたので、これからも着いてきてくれるかな…? って不安になりながら。それでも自分の中にある熱意を胸に抱えながら生きていて、挫折する度に段々夢を口にするのが怖くなくなっていくけど、その現実は自分が望んだものではないよね…とか、そういう部分がすごく似てて。ようやくこの場所で「武道館行きたいよね」とかっていうのを語り合えるようになったなって。

アイドル始めたばかりの時も武道館行きたいとか、Zeppでワンマンしたいなんてことはたくさん言ってて、もちろんファンの方はそれを聞いて「この子には明確な目標があるんだ、武道館まで絶対一緒に行こうね!」っていう気持ちになって応援してくれてたと思うんですけど、やっぱり上手くいかないこともあって。なかなか描いていた通りには進めない現状をファンの人と一緒に経験して、中には離れてしまうファンの方もいたんです。でもその現実を受け止めようとすると「やっぱり自分の夢って言わない方がいいのかな?」とか思ってきちゃうんですよね。本当は叶えたい夢ならたくさんあるけど、それを言っちゃうと叶えられなかった時にファンの人を傷つけちゃったな、とか考えてしまって…。でも、この場所に来てJILLASTEDのメンバーと話して、ようやくまた自分の夢を口に出していいんだなって思えるようになって。運営さんが作ってくれている環境も含めて自由に発言していいんだなって思えるような場所なので、本当に嬉しいですね。

──もう実現不可能ではない、先を見据えて活動できる位置にいるからこそそういった会話が生まれるようになったんですね。

渡辺:今は例えば上の方が観に来てくださった時とかも、ちゃんと武道館とか大きいステージを見据えたアドバイスをくださるんですよ。そのステージに立った時のことを考えて「今本当に100%、120%でやれてる?」「武道館に立った時のことを考えて」みたいなアドバイスをもらえるので、それでまた身が引き締まるというか…。

──このグループの基盤である「トップオブいいアイドル」としてスターダムにのし上がっていく熱意があるからこそ、ですよね。

渡辺:それじゃないと私は居心地が悪かったんだな、って今話してて思います。悩みは尽きないんですけど、本当に今は理想郷ですね。でも環境に甘えているだけでは本物の理想は叶わないと思っているので、やるべきことをしっかりやっていきます。

ハードスケジュールの中でも「毎日練習したい」と思える居心地の良さ

──6月14日に行われるデビュー・ライブまであともう少しですね。今の時点で悩みの種だったり、考えていることはありますか?

渡辺:良い意味で自分が思っているよりも期待してもらってるんです。それはSNSの反応だったり、写メ会に来てくれた人数だったり、チケット売れてる枚数だったり…現状がありがたすぎて、こんなにスタートダッシュがすごいことって今までなかったので…私自身びっくりしていて。だからこそ一番最初のライブがすごく大事だと思っていて、その期待を超えられるかどうか…いや、超えるんですけど…! 来てくれる人全員が「JILLASTEDってこういう感じなんだ。最高じゃん!」って思ってくれるようにならないといけないなって思うので、そこは日々考えているところですね。

──曲やパフォーマンスはどんな雰囲気なんでしょう?

渡辺:今までで一番難しいです。歌もダンスも。でもレベルの高いことをちゃんとやり遂げられないと、それをやらせてもらってる意味がないなとも思うんですよね。レベルの高いことをやってる現状に満足しちゃうと思うので。難しいと思いながらも自分の中に取り込まないと…みたいな。

──まさに正念場ですね! でもこの難易度の高さこそがJILLASTEDを先のステージへ導いてく試練という意味も兼ねていると思います。

渡辺:そうですね。メンバー兼プロデューサーのころねが「難しいよね! でもこれぐらいできなきゃダメだよね」っていうのを基準に全部作ってくれているので、今は必死に食らいついてますね。百花ちゃんはアイドル未経験なのに一生懸命着いてきて、自分からも「ここはどういう手なの?」とか細かいところも聞いてきてくれたり、あのんちゃんもアイドル経験はありながらもこれまで経験してこなかったジャンルのパフォーマンスだと思うので、その子たちが着いていけてるっていうのが私たち(経験者)にとってはもう感動で…! 成長速度は身近にいてもすごく感じているし、毎日褒めたいです。笑

──ハードスケジュールの中で更にパフォーマンスもレベルが高く、デビュー・ライブに向けてとにかく今はやり切るしかないってところですね。

渡辺:スケジュール自体は過密なんですけど、今はどちらかというと「何もない日の方が不安」で。メンバーと練習してる時の方が安心しますね。それは私だけじゃなくてほかのメンバーも「毎日練習したい」って言ってるんですよ。その言葉が出てくるチームはマジで最高だなと思ってて。休みたいとか遊びたいとか、寝たいじゃなくて「練習したい」って素で言ってるチーム、ほかにあるかな…? と思うぐらいで。

──メンバー全員が同じ視点で高みを目指しているからこそ出てくる言葉だと思います。そういった日々の経験はソロで制作している楽曲にも投影されているのではないでしょうか?

渡辺:だいぶ影響は受けていますね…。今までは悩みが一個生まれたら、その状態を打破するために曲を作ってたんですけど、今は悩みがあっても前向きになれる瞬間がたくさんあるので、前向きになってから曲を書き始めることが増えて。メンバーが話を聞いてくれるとか、前向きな言葉をくれるとか、運営さんがサポートしてくれるとか…スタンスの変化も含めて、変われた部分は多いかもしれません。

ここに来て「一生アイドル」でいいんだなって思えたんです

──樹莉さんはアイドルとしては今6年目ですよね。色んなステージを経験する中で、アイドルとしてではなく人間としての自身の変化も大きいと思います。改めてこれまでのキャリアを振り返ってみてどうですか?

渡辺:まだ全然2年目ぐらいの気持ちなんですけど…。笑 でも、以前より諦め悪くなったなって。自分の夢に関してはやっぱり捨て切れない思いがあるので、昔から諦め悪いんですけど、自分以外のことだと結構諦めちゃうことが多くて。何か問題が一個起きた時にもちろん解決に向かおうとはするんだけど「結局解決できなかったな…」とか。でも心残りはある…みたいな状況が続くことが多かったんです。でもJILLASTEDに入ってからは「その部分を捨てないで」って思ってくれるプロデューサーや運営さん、メンバーがいてくれるので、自由に発言していいんだなというか、諦めないで言うべきなんだなって思わされますね。自分の「こうしたかった、こうしたい」っていう感情を諦めなくていいんだなって思ったので、そこは一つ大きく変わったところかもしれないです。 

──小さな蟠り一つ残らず。

渡辺:「それを絶対に見逃さないで!」って言ってくれるんですよ。「どんなにちっちゃいことでもいいから教えて!」って。私自身が結構気にしいだから、「今じゃないかな」とかタイミングを窺ったりとか。私だけではなくてほかのメンバーも多分そこに救われているし、そこはすごい…内面的にも変われたかなって思います。

あと、基本的には自分自身貫くぜ! のタイプではあるんですけど、周りが気になったりもするので、JILLASTEDへ入るってなった時にファンの方はどう思うかな? って考えたりもして。

──それは着いてきてくれるかどうか…?

渡辺:それもありますし、所属するグループが変わるって「一つのグループで長く活動できなかった」「守り切れなかった」という風にも思える気がして。ファンの方も分かってくれているとは思うんですが、やり抜けなかったことへのマイナスな感情を持たせてしまうし、そういう印象を与えてしまうのがすごく怖かったんです。アイドルにこだわり続けてるわけではなかったからこそ、なぜまたアイドルに?という疑問はファンの方の中で生まれてしまうと思ったので。

でも、それでもいいから「私はJILLASTEDに入りたい」って思えることが素晴らしいことだと感じていて。「どう思われてもいいからJILLASTEDがいい」って思える場所に会えたのは凄いことだなって。

──すごく先のことに話が飛躍してしまうんですが、セカンドキャリアについてはどう考えていますか?

渡辺:所属する先がJILLASTEDではなくて、多分ほかのアイドルグループに入っていたら、セカンドキャリアはすごく考えると思うんですよ。でもJILLASTEDって「一生もののアイドル」っていう裏コンセプトがあって。アイドルはいつか終わってしまうものとか、儚いもの…「終わりがあるから美しく見えるもの」っていう一般論があるじゃないですか。だし、アイドルとしていられる期間って人それぞれだけど長いものではない…とか、そういうのも絶対にあると思っていて。でもプロデューサーのころねにとってJILLASTEDっていう存在は「終わりがあるから綺麗」なんじゃなくて、ずっと続いていけるようなグループ。10年後、20年後とかも輝いていられるような、人生最後のグループっていう意味も込めての「ラスト」。ということも聞いて今の自分はJILLASTEDの「次」を考える必要はないのかもしれないな、と。

──今がアイドル人生の全てを捧げられる場所。

求められる限りはやっていきたいですし、求め続けられる人になりたいと思っています。自分自身で夢や可能性を制限したくない。ある意味「一生アイドル」でいいんだなって思いました。

『アイドル界のアベンジャーズ』を目指して

──デビュー・ライブはどんなステージにしたいですか?

渡辺:今までの活動を見てくれた人たちは「ステージに立つ渡辺樹莉が一番好き」って言ってくれてるんですけど、今回のデビュー・ライブではその大爆発を見てほしい。私自身、活動ができなくなっちゃった時期とかやっぱりすごく苦しくて、前のグループからJILLASTEDのデビューまでの期間っていうのはもどかしいというか…「早くライブしたい!」ってずっと言ってて。笑 でもやっぱり、そういう感情になるぐらいには私はライブが命なんだなって思ったりもして。アイドルが生モノであるからこそ、今届けたいことを全部ライブで爆発させたいなと。ずっと溜め込んできたものがデビュー・ライブでステージごと爆発するみたいな。笑 あとはやっぱデビュー・ライブって一度しかないので、来てくれる人も配信でも見てくれる人もメンバーの表情だったりとか、今のJILLASTEDを隅々まで見てほしいなって思ってます。

──ありがとうございます。では最後に、JILLASTEDの渡辺樹莉として注目してほしい部分を教えてください。

渡辺:私的にはJILLASTEDの最大の魅力がライブステージでありたいです。パフォーマンスには本当に一番力を入れてるので、そこに注目してほしいと思います。メンバー個々の魅力も大事だけど、全体として揃った時の発揮する力も見てほしいですね。最近言われた中で嬉しかったのが「アベンジャーズみたい」って言葉で。笑

──笑。

渡辺:私もアベンジャーズは最近全部観たんですけど、「あの人もこの人もめちゃくちゃ強い! 揃った時はもう最強じゃん!」みたいな、ずっと観ていられるワクワクがあるものじゃないですか。だからJILLASTEDもそういう力を発揮したいなって思います。

──アイドル界のアベンジャーズ…! 是非頂点まで駆け上がって欲しいです。

渡辺:もちろんです。目指していきたいですね…! それと渡辺樹莉個人としては、一番生き生きと活動出来てるのが今だと思うし、これまで積み上げてきたもののレベルが上がった状態でお見せ出来ると思っているので、今まで応援してくれてる方は過去と比べてもあっと驚くようなライブパフォーマンスができたらと思っています。

JILLASTEDで初めて私のことを知って下さった方には、まだ渡辺樹莉のことはよく知らなくても、歌やダンスから心にある大切な感情をビシビシ伝えたいし、ライブ中に心で繋がれたらと思っているので、目を離さずに見ていただけたらとても嬉しく思います。隅々まで届けまくります!

* * *

JILLASTED

(L→R)
紫夢あゐく(@_AiK9_
瀬戸ゆらね(@_yu_ra_ne_
成生あのん(@nekoIabo
麗百花(@ura_niku29_
渡辺樹莉(@watanabekiri
戸田ころね(@todacrn_
池田梨乃(@5Ir8

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCR-xuqBs397GzaWrUJMhCyA
Twitter:@JILLASTED
Instagram:@jillasted

翳目