【インタビュー】A Place To Bury Strangersの「何もかもに聴こえる」音楽──思考の外側に生まれる美しさ

【インタビュー】A Place To Bury Strangersの「何もかもに聴こえる」音楽──思考の外側に生まれる美しさ

ニューヨーク、いや、世界が誇るノイズ・ロック集団、とでも呼ぶべきか。2022年11月、ペダル・メーカーのDeath by Audioの創設者でもあるオリヴァー・アッカーマン(Vo. Gt.)率いるA Place To Bury Strangersが、ジョン・フェドウィッツ(Ba.)とサンドラ・フェドウィッツ(Dr.)を迎えた最新のラインナップで久々に来日。ギターはステージに叩きつけられ、ドラム・セットは解体され、フロア中が轟音で満たされ──その鮮烈なパフォーマンスは今も脳裏に焼き付いている。世界で初めてRingo Deathstarrとの共演を、ここ日本で果たしたことでも話題となった。

そんなヤバいやつらにインタビューを敢行したわけだが、ステージの外では驚くほど穏やかで、終始、笑顔が絶えず取材が進んだのが印象的だった。A Place To Bury Strangersの根底には何があるのか。非常に生き生きとした雰囲気の中で語られた3人の頭の中、その一部をここに記録したい。<musit編集部>

インタビュー/翻訳=鈴木レイヤ
写真=井上恵美梨
編集=對馬拓

* * *

レコーディングの仕方もミキシングもオリジナルで自己流の発明品

──今回は、A Place To Bury Strangers(以下APTBS)を詳しく知らないファンに対して、バンドの成り立ちからコンセプトまで、広くお話を伺えたらと思います。

オリヴァー:OK!

──そもそも、結成当時(2002年頃)はオリヴァーがフロントマンではなかったということですが、どのような経緯で現在の原型ができたのですか?

オリヴァー:1日だけ。本当に1日だけね。笑 その日はまだバンドにいなかったような状況だから。ライブで仲良くなったやつが「Slowdiveみたいなバンドをやりたい」って言ってドラマーを探してた、っていうのが始まり。「おいおい、俺ドラム叩けるよ!」と。それでスタジオに入ったんだけど、「もうドラムはやらなくていいからギターやってよ」って言われて。まあ、理由は俺のドラムが上手すぎたっていうね。笑

サンドラ:でしょうね。笑

オリヴァー:ありがとう。笑

── 一度聴いただけでAPTBSだと言える音楽は、1stアルバム(『A Place To Bury Strangers』)の時点で既に確立されていましたが、個人的には「Slowdiveに憧れて始めたバンド」という印象は感じたことがないかもしれません。1st以前はSlowdiveっぽい部分もあったりしたんでしょうか?

オリヴァー:いやいや。Slowdiveみたいにやりたいっていうのは単なるアイデアで、実際にバンドが始まったら全然違う形になった、と言うべきかな。ジョンと俺は一緒に育って、若い頃にバンド(Skywave)も一緒にやってたけど、そっちでは電子音楽に寄ったことをしていたし、パンクな感じで馬鹿でかい音を出したり、ノイズのレイヤーを作って感情表現をしたりしてた。Slowdiveらしくならなかった理由は、自分がSlowdiveではない別の人間だから。ひとたび何かを始めると、心の中から出てくるものが曲を形作っていくでしょう? 感じていることを表現していったらこうなったんだ。

オリヴァー:最初のアルバムの時は、プロデューサー的な外部の人とスタジオに入る予定だったし、バンドってのはそうするものだと思ってたけど、色々あって結局そうしなかった。で、そのアルバムが割と高い評価を得てしまって、それからはもう全部自分たちでやろうってことになったんだ。だから、客観的な視点なしに、内部の人間、つまり自分たちが一番良いと思うもの、今聴きたいものを作ってる状況。「自分たちだけでやってるバンドあるある」だと思うけど、何をやってるか分かってないんだよね。しかも、レコーディングの仕方もミキシングもオリジナルで自己流の発明品だから、他の人からしたら変だと思うかもしれない。

ジョン:音楽の学校に通ってる人が実際どんな勉強してるか分からないけど、彼らが僕らのやってることを見たら笑うかもしれない。外道だと言うかも。アンプの前に大量のマイクを置いてノイズを録ったり、変なことばっかりだから。

オリヴァー:バスドラムの中にマイクを50個入れてみたりね。笑

──実際にやってみてどうでした?

オリヴァー:全然ダメ。笑 失敗だったからすぐ没にして、違うこと試したね。

オリヴァー・アッカーマン(Vo. Gt.)

──APTBSの音楽は、現行のいわゆるシューゲイズとは全然違います。ジャンルレスな時代において、APTBSの音楽は批評家からするとなかなかジャンルで説明しづらいと思いますが、例えば「シューゲイズ」と呼ばれることに関してはどのような感情がありますか?

オリヴァー:事故だと思うよ。リヴァーブとディストーションを使ってるし、正統派のロック・バンドとも、パンクともなかなか言いづらい。でも実際、シューゲイズは大好きだからね。嫌ではないし、筋は通っているよ。まあ、大きな媒体でひとたびそのように言われると定着してしまうよね。Pitchforkで何度か「シューゲイズを彷彿とさせるサウンド」的なことを書いてもらって、そこからみんなそう言うようになったと思う。影響されたバンドを並べろ、って言われるとMy Bloody Valentine(以下MBV)が入ってくるし。Dead Kennedysも好きだけど、いわゆるパンクって格好はしてないし、ステージで「オイ!オイ!オイ!」(ジェスチャーを交えながら)ってやる感じでもないしね。

サンドラ:うちらも「オイ!オイ!オイ!」ってやろうよ!笑

サンドラ・フェドウィッツ(Dr.)

──パンクや電子音楽からの影響はかなり大きいんですね。

オリヴァー:初期のシューゲイズはある種パンクだと思っていて、源流にあったのはニューウェイヴとか多種多様な音楽で、MBVだったりThe Jesus and Mary Chainなんかを聴くとかなりそういう印象があるよね。シューゲイズの始まりは当時のポップ・ミュージックへのカウンターでもあったわけで、その点でもSex PistolsやDead Kennedysなんかのパンクと共通しているものがある。そして、どちらにも欠かせないものが、退屈な当時のシーンを変えたいという感情や、真新しいもの、新鮮なものでありたいという感情だ。

ジョン:当時、MBVはPink Floydが大嫌いだったらしいよ。笑

オリヴァー:そう。笑 だから全く違うことをしようとしたんだ。MBVはThe Crampsが好きだったはずで、The Crampsになりたかったんだろうけど、それ以上になっちゃったよね。

──ここまでの話を踏まえると、やはり単純にAPTBSを特定のジャンルと形容できない印象は強くなりました。本人として、強いていえばこういうジャンルが適切だ、というものはありますか?

オリヴァー:一時期は「ポスト・ポストパンク」って言ってたな。

ジョン:「オール・ロックンロール」じゃない?

──オールド? クラシック的な?

ジョン:違う違う、オール、全部のロックって意味。

オリヴァー:でも、お前ビリー・ジョエルのファンだろう? ある意味オールド・ロックンロールだ。笑

ジョン:APTBSは、シューゲイズはもちろん、AC/DCも好きだし、ピストルズもエルビスにも影響を受けてる。

オリヴァー:ベートーベンにもね。

──ベートーベンもロックですか?

オリヴァー:最初のパンクだと思ってるよ。笑

音楽は完全には書き起こせないだろ?

──ちなみに、ポストパンクと言えばJoy DivisionとNew Orderは好きですか?

ジョン:大好きだよな?

サンドラ:めっちゃ好き。

オリヴァー:本当に好きだし、New Orderは特に好きだよ。Joy Divisionの音楽は本当に力強いと思う……と同時に、本当に悲劇的だよ。イアンが自殺してしまって、おかしな状態でNew Orderへと続いていく。あの2つのバンドにあるのは人の感情だったり、出来事、背景にある時代、本当に色々と異なったものが濃縮された音楽だね。

──アメリカの西海岸にはファズだったり、エフェクターを積んでるタイプのサイケ・バンドがたくさんいると思いますが、そういったバンドを聴いたり、あるいは交流があったりしますか? サイケ・バンドが嫌いなシューゲイズ・バンドは結構いるような気がするのですが。

オリヴァー:Oseesだったり、L.A. Witchとか大好きだし、Ty Segall(タイ・セガール)とは仲が良いし。結構絡みがあるよ。同時に、シューゲイズというジャンルとサイケデリック・ロックの間に確執というか隔たりというか、そういったものがあるのも確かだろうね。さっきの話にも繋がるけど、この2つのジャンルは似ているようで対照的な志向を持っているとも言える。サイケ・バンドはある種、クラシックなロックへの回帰という面があるんだ。T-RexだったりCrosby, Stills and Nashだったり、そういうバンドだね。で、そういったポップ音楽への反抗として生まれたのがパンク・ロックだから、ポップでサイケ、カントリーみたいなものへの反発をシューゲイズ・バンドが持っているのはある種当然だよね。MBVはPink Floydが嫌いだったって話もあったように。だからサイケ・ロックとシューゲイズが生い立ちからして宿敵同士で、ずっと取っ組み合いをやってるのも頷ける。

──歴史的な事情があるんですね。

オリヴァー:そう、Pink Floydに嫌気がさしてやり始めた音楽だから仕方ないところはある。でも最近はそういった事情も変わってきて、シーンはかなりオープンでジャンルの境界は曖昧になってきている。友人のシューゲイズ・バンドでBlink 182が好きなやつもいるくらいだから。Museなんかはすごい人気だよね。

ジョン:我々は本当にいろんな音楽を聴いているよ。ビートルズも好きだし、Black Flagとか、耳が美しいと思うものはなんでも好きだ。

サンドラ:色々な音楽が折り重なって1つの素晴らしい音楽になってる。みんな新しい音楽を探してるし、作り手も恐れずに色々なものを試していこうとしてる。だから、今の音楽シーンで次にどんなものが生まれるかは分からないよね。

オリヴァー:インダストリアル・フォークなんてのが出てきても驚かんよ。笑

サンドラ:芸術が色々なものの影響下で形作られているっていうのは面白いと思う。コピーとか模倣とまではいかなくても、インスピレーション、インフルエンスは必ずあるから、そういう積み重ねが人それぞれの創作へのアプローチを形作っている。だから、全てのミュージシャンや芸術家はユニークで、「完全に一緒」みたいなバンドは存在しない。APTBSが常に変化し続けているのも、オリヴァー以外のメンバーが時々によって変わっているのが理由かもしれないと思う。

ジョン:オリジナルでありたいとは思ってるよね。誰も聴いたことがないような音楽を作りたいっていう希望は持ってる。

オリヴァー:だから、(APTBSは)実験音楽とかアンビエントとか何もかもに聴こえる音楽になったわけだ。ライブとか、ヘッドホン越しにぶっ飛ばされる体験からひらめくこともある。例えば、PJ Harveyの歌かパフォーマンス、そこで閃いた感動をアイデアとして温めて、どうにか再創造しようとする──といったようなこともある。俺たちは薬中みたいなものでね、音楽に脳も身体も支配されて、宇宙と一体化したように感じる空間にいたいし、そういうものを作りたいんだ。

オリヴァー:ただ、オリジナルであろうとすることは難儀でね、だからこそ新鮮なものには興奮するし、常に新しい最高のバンドを、人は──というか俺は求めるんだよな。これが音楽の一番最高なところだ。だからレコード屋で漁るのをやめられないし、解説を読んで「Coneheadに影響を受けている」と書いてあるのを見たら、「このバンド好きかもしれない!」と感じたりする。人は、何が聴こえてくるか分からないのに、チャンスに賭ける。これが音楽の好きなところでもある。音楽は完全には書き起こせないだろ?

──そうなんです!

オリヴァー:聴くしかない。見ることもできないからね。何が起こっているか分からないのに、様々な空想と事件が起こっていくんだよ。しかも音楽は相当な自信を持ってやってくるんだ。

──音楽は個人的な芸術で、聴く人ごとに経験が存在しますよね。

オリヴァー:でも、その時点になっても人の頭の中身はぼんやりしてる。だからこそ訳も分からず興奮するし、君の言った通り、より一層、個人的になっていくんだ。「これはどこだ?」「えっと、いつだっけ?」「この経験を知ってる、クジラの鳴き声だか、チェーンソーだか、椅子を引きずった音か?」──そういう、俺にとって個人的な物事がめちゃくちゃに頭の中で描き出されるんだ。そして音楽は俺だけのものになる。そのことに興奮するんだよ。とにかくね、音は匂いと一緒で、何かを思い出させるものには間違いない。香水の匂いでおばあちゃんを思い出したりするでしょ? 子どもが遊んでる声を聞いて子供時代に戻ったり、電車の音を聞いていると、気付いたらかつての旅路を思い起こしたり。音と記憶は、指紋のように特定の何かを残すんだ。

──ちなみに、実際レコーディングでチェーンソーとか椅子は使ったことありますか?

サンドラ:あるね。

──クジラは?

オリヴァー:いやー、ないな。笑 船で海に出てレコーダーも伸ばしたのに「クジラは来ません」ってなったら嫌だろ? でも、いつかはやりたいかもな。

臨界点を超えて、過激にどこまでも広がっていく

──音楽制作の進め方ですが、APTBSは「Death By Audioのボスのバンド」としても知られているわけで、やはりサウンド・メイキングを軸に曲作りが始まることが多かったりするんですか? それともメロディー発進とか。

オリヴァー:決まったやり方はなくて、実際に両方あるね。さっきも言ったように、何か別の音楽を聴いて「こういうサウンドがいいな」と思って、そこから発進する場合もある。頭の中にあるフレーズから始まることもある。色々なやり方でやった方が楽しいよ。

ジョン・フェドウィッツ(Ba.)

ジョン:Death By Audio関連だと、新作のエフェクターは基本的にまずこのバンドのアルバムで最初に世に出てるんだよね。だからAPTBSが最初に使って、みんなが気に入りそうだったらブランドのラインナップに入っていくっていう感じ。

──APTBSのアルバムは、ある意味、新商品のカタログとも言えなくはないですね。

オリヴァー:それ、いいアイデアだ。カタログとしても打ち出すべきかもしれない。

──前作『Pinned』から最新作『See Through You』にかけての変化は?

オリヴァー:『Pinned』は最後のアルバムっていう感じで、その後それぞれ別のことをやるってことで(自分以外の)メンバーが全員いなくなったんだよね。このまま解散するかも?って状況で書いていた曲たちが『See Through You』だよ。

ジョン:でも、バンドが解散してもオリバーは作曲を続けてたと思うよ。

オリヴァー:そうだね。書き続けるよ。

ジョン:ミュージシャンだからね。

オリヴァー:なんでもいいけど……いや、ソングライターだよ。

ジョン:ごめんごめん、ソングライターだな。ミュージシャンでは絶対ないよ。

オリヴァー:おいおい、それはないぜ?笑

オリヴァー:まあ、それはさておき、その後パンデミックで、悲しいこともたくさんあって、腹が立つことも多かったから、そういう感情の時期も反映されてるのが『See Through You』だね。

──曲を書くのは基本的にオリヴァーですか?

ジョン:そう。チームの作曲家は完全にオリヴァー。

オリヴァー:けどね、最近は一緒にやってるんだよ。最新のEP(『Hologram』)からそう。でも、今その方向性でLPも作ろうとしてるよ。まあ、うまくいけば来年(2023年)って感じかな。今のメンバーとの共同作業で、もう1回美しいものを作りたいと思ってるよ。

ジョン:でも、次のアルバムでも依然、オリバーは腹を立てたままだろうね。笑

──多少でもご機嫌な感じだと良いですね。

オリヴァー:そうだね。それが良い(“That is good”とメロディをつけて陽気に歌う)。

最新作『See Through You』に収録され、2022年11月17日の高円寺HIGH公演の1曲目に披露された「Dragged In A Hole」。

── 一方、ストロボとスモークの中で、ギターを壊したり、激しくアグレッシヴなステージでのパフォーマンスもAPTBSの大きな魅力の1つですが、何が原動力ですか?

オリヴァー:あくまで暴力的とは思われたくなくて、情熱が形になっているんだよね。パッションだよ。ある一点の臨界点を超えて、過激にどこまでも広がっていくような感覚だよね。本当に楽しいことを経験すると、我を忘れてしまって、アドレナリンが出て、筋肉が悲鳴をあげるようになる。現実離れした経験で、自分の意識ではどうにもならない、神か何かに頼みこんで、上まで引きずりあげてもらうような。音楽を聴くことで自分の行動に変化が出てくるのとほとんど同じかもね。急に部屋の掃除をする気になったり、ランニングしてる途中にその曲が流れると少しペースが早くなったり、夜にドライブにでかけたり、情熱的に愛し合ったりね。思考の外側で、計算外の行動をとってしまう。ちょっと、とっ散らかってて、ずさんだけど、そういう時に美しいことが生まれると思う。

サンドラ:初めてAPTBSのライブを見たのは随分前のことだけど、その時私もそういった感動を覚えた。轟音のウォール・オブ・サウンドを聴いていると、会場の一体感と共に自分を取り囲んで周囲を満たすような感覚になると思う。「音楽が来る」っていう感覚。このバンドの体験は他のバンドとは少し違ってて、少なくとも私にとっては、身体の内側に入ってくるように感じた。身体に音が吸い上げられて、音楽と私の間の距離がなくなっていく感覚だった。

──サンドラは当時、ファンとして見ていたわけですよね。

サンドラ:うん、当時はメンバーじゃなかった。だから、今一緒にステージでそれを表現できているっていう状況は最高だし、本当に興奮する。当時の自分に言ったら驚くだろうね。

男女ヴォーカルの掛け合いの上手さには脱帽だね

──先日Ringo Deathstarrと対バンをされたと思いますが(2022年11月15日の高円寺HIGH公演)、我々は先週彼らにインタビューをした際にAPTBSの魅力を尋ねたところ、強調されていたのがライブ・パフォーマンスでした。同じ質問をAPTBSにも伺いたくて、自分たちにはないRingo Deathstarrの魅力は何だと思いますか?

オリヴァー:最高のバンドだよね。自分たちのことをあまり深く分析していないから、ちゃんとした比較になっているか分からないけれど、男女ヴォーカルの掛け合いの上手さには脱帽だね。前後に入れ替わっているような感覚なんだけど。あと、ドラマーのダニエル。彼はやるね。几帳面で丁寧なドラマーで、尊敬してる。

オリヴァー:エリオットのギターにも触れたいな。サウンドメイクが僕らとはだいぶ違うと思う。深みがあって暖かいサウンドがベースにあって、緩急をもって、グワァーって轟音になる。あれは本当に素敵だね。バンド名も素晴らしい。

──最後に、習慣というか、日常の話も聞きたいです。まず、これはみんなに聞いてるんですけど、好きな飲み物は?

サンドラ:私は水とコーヒーで生きてる。

オリヴァー:一緒。水とコーヒーだね。

ジョン:大のビール好きだよ。あとコーヒーもね。

──お茶は誰も飲まないんですね。サンドラはヨーロッパ出身ですよね?

サンドラ:ドイツ。

──ドイツもお茶はあんまりですか? イギリスだけなんですかね。

サンドラ:うん、多分イギリスだけかもね。みんなお茶はあんまり飲まない。

──音楽以外で最近ハマってることってありますか?

オリヴァー:俺は結構多趣味で、映画館とか美術館とかに出かけることも多いし、人と会って話すのも好きだし。3人ともそうだと思うよ。

──具体的に刺さったものがあったら聞きたいです。

サンドラ:コンテンポラリー・アートが好きで、行く先々でギャラリーに入ることが多いな。ローカルなアーティストが多いから、特定の名前を挙げるのは難しいけれど、その土地の文化も見れるし、アーティスト自身の最近のムードや考えを知れるのが面白い。

オリヴァー:最近観た映画で、『Decision to Leave』(直訳:離れる決断)っていう韓国映画が良かったよ。パク・チャヌク監督(『渇き』『イノセント・ガーデン』など)の映画。ちょうど向こうを発つ直前に観たよ。

ジョン:オリヴァーはそれで「離れる決断」をして、今アメリカを離れて日本にいるっていう。笑

オリヴァー:上手いこと言わなくて良いから。笑 本当に良い映画だよ。

ジョン:自分は庭いじりとか植物が好きでね。

サンドラ:本当に得意よね。笑

──どういう植物が好きとかあります?

ジョン:森とかで採集してきて育てるのが好きだよ。あと散歩中に種子を持って帰ったり。フェンスに絡みついている蔓系の植物とかね。

サンドラ:持って帰ってきては枯らしての繰り返しよ。

ジョン:サンドラには水をやりすぎって言われるね。

──ありがとうございます。これで質問は以上です。

オリヴァー:ありがとう。パーフェクトだったよ!(※お世辞を言ってくれました。)

──結構良かったですよね?!

一同:爆笑しながら拍手

サンドラ:よくできました!

ジョン:最高のインタビュアーだったよ。

オリヴァー:真面目に良かったよ。質問もよく考えてるしね。単に質疑応答って感じじゃなくて、雑談みたいに話が広がったから良かった。リラックスして話せたよ。ありがとう。

──みなさんのおかげで、私もリラックスして話せました。本当に面白い話が聞けて良かったです。最後のやりとりもしっかり記事に載せます。

オリヴァー:絶対に書きな!

<2022年11月17日 高円寺HIGHにて>

* * *

RELEASE

A Place to Bury Strangers『See Through You』

レーベル:Dedstrange
リリース:2022/02/04

トラックリスト:
01. Nice Of You To Be There For Me
02. I’m Hurt
03. Let’s See Each Other
04. So Low
05. Dragged In A Hole
06. Ringing Bells
07. I Disappear (When You’re Near)
08. Anyone But You
09. My Head Is Bleeding
10. Broken
11. Hold On Tight
12. I Don’t Know How You Do It
13. Love Reaches Out

* * *

Sleep like a pillowでは、2022年11月17日に高円寺HIGHで開催されたA Place to Bury StrangersとTokyo Shoegazerのツーマンライブの模様をレポート。オープニング・アクトとしてCIGARETTE in your bedを迎え、それぞれの美意識がぶつかり合った本公演を、写真と共に振り返る。

鈴木レイヤ