【雑記】海外の音源の国内盤

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musitファンの皆さま、こんにちは、kinoshitaです。

縁あって、僕は大好きなインディ・レーベルがリリースしている国内盤(ここ大事。あとでまた出てきます。ちなみにCDオンリーです)の歌詞の対訳をかれこれ10年くらいやらせて頂いています。

10年と言っても毎日やっているわけではないのですが、10年間で携わらせて頂いた作品を期間でならすと、ほぼ毎月1作以上は対訳を作業をさせて頂いた計算になります。

以前のmusitでの投稿でも書きました(【雑記】音楽の関わり方)が、僕はフルタイムで仕事をしているので、ピーク期に翻訳の作業が締め切り近めで舞い込んでくることもしばしば。

そんなとき、頂いた依頼に対して「すみません、今回はちょっと厳しいです。。。」という言葉が喉まででかけたことは正直何回もあったのですが、何とか踏みとどまり、この10年間は一度も頂いたご依頼を断らずにここまで来れました。
(一回だけ、完全に締め切りを忘れて大急ぎでリカバリしたこともありました。以降そのミスはおかさないよう細心の注意を払っています。。。)

いつ、どんなキッカケでこのご縁がなくなってしまうか誰にもわからないので、できる限り長く、これからもこのことは自分の中で大切にしていきたいなと思っています。

ちなみに同じことはこのmusitのコラムにも言えるなぁと。

続く限り、続けていきたい。

そういえば結局musitメンバーでまだ2回目のBIG LOVE、行けていない。

でも、ちょっと大げさですが、そういうのが生きていく原動力になったりもするよなと、結構真面目に思っています。

 

 

さてさて、そんな僕が携わっている「国内盤」に封入されている歌詞カードの翻訳、光栄なことに10年間、携わらせて頂いていますが、この国内盤、人によって色んなイメージがあると思います。

輸入盤は安い、なんか雰囲気格好良い、とか。

一方国内盤は、輸入盤より高い、解説や歌詞カードが入ってる、ボーナストラックが入ってる、スリーヴのカタカナ表記がなんか格好悪い、とか。

少し話がそれると、若干文学というか哲学的な話になるのですが、そもそも海外の言葉をカタカナ表記で表現すること自体、結構ナンセンスな側面もあると思います。
(ヴ、ブ、とか。例えばヴであっても、どこまでいっても結局正確に表すことは不可能。別物)
(コバーン/コベイン、レディオ/ラジオ、マスキス/マスシス、スワーブ/スワーヴ)

それでいうと、フィジカルのフォーマットで海外の音楽を聴くときは、もしかしたら輸入盤を聴くのが一番自然な行為なのかもしれません。それがオリジナルといえばオリジナルなので。

あるいは、今はストリーミングの時代なので、そもそも国内盤?輸入盤?データだから一緒じゃない?みたいな話もあるでしょう。

では、国内盤って何なのでしょう。
(ここから先は、僕の解釈です。立場によって考え方は色々あると思います)

 

 

一言でいうと、国内のレーベル(個人の場合もありますが)というワンクッションが挟まっているのです。

日本の国内の誰かが、あ、これは広めたい!と思った音楽を、日本国内の小売店などで取り扱ってもらえる商品の形にして、国内の流通網に乗せられたものが国内盤です。

なので、CDであれレコードであれカセットであれ、本物の国内盤は、日本の会社が記録媒体を製造(レコードやCDの場合、プレス)しています。

中には輸入盤に帯だけつけて流通させているようなものもありますが、ああいうのは本来の国内盤じゃないのかなぁ、と思います。
(とはいえそれぞれ事情、考え方、立場があると思うので、一切否定するものではないとは思います)

僕が歌詞の対訳をいつもさせて頂いているレーベルは、ほぼ100%、音源の解説、対訳、カタカナの読み仮名(これ、僕はあまり格好良くないなと最初思っていたのですが、”だって読めない人いるじゃん”というレーベルオーナーの一言で、如何に自分が視野が狭かったか、思い知りました。こんな簡単なことなのに。。。ちなみにレーベルオーナーは英語ペラペラ)、さらにこれが一番ファンにとっては嬉しいと思うのですが、国内盤限定のボーナストラックが付与されています。

ここにまず愛を感じます。

ちなみにこのレーベルは所属アーティストの来日公演も数えきれない程実施しているのですが、もしも海外アーティストの来日公演が観たい、と思ったとき、一番後押しになるのは、そのアーティストの国内盤がたくさん売れることだそうです。

想像するに、国内盤でないと招聘にかかる投資をしなければならないレーベルやイベント主催者に収益が入らないですし、いくら輸入盤が売れてもそのアーティストが日本に来るかどうかは気分次第になってしまうことは容易に想像できます。

一方、国内盤がしっかり売れれば、日本の招聘元も自信を持ってアーティストを呼べる(販売実績が自分の手元でわかる。輸入盤がどれくらい売れているかは、国内のレーベルは知る由がない)でしょうし、イベントの収支があえば再来日の可能性も高まるのだと思います。

もちろんグローバルにボーダーレスな今の時代、それが唯一の招聘手段ではないですが、今も地道に有効な手段であることは変わりないはず。

自分自身、海外でライブを何本かやって身を以て実感しているのですが、余程のことがない限り、グループの拠点の外で、わざわざ海を越えてライブをやる必要性はないよな、と思います。
(僕は自分たちへの投資の意味で、自分たちの負担で海外に行きました。やっぱり自分自身の経験として、自分の目と身体で知りたかった)

ただでさえCDが売れないこの時代、どの道を進むのが良いか、誰にもわからないですが、僕は愛がある場所に常に身を置いていたいなぁと思う次第です。

 

 

ということで、約束の時間の合間や、散歩の途中にでも、たまにはレコード屋に足を運び、徐に帯を眺めながらCDを物色してみては如何でしょう?

ネットやストリーミングとはまた一味違った素敵な出会いが待っているかも?

 

 

それでは、、、
巨神兵が、、、ドーン!!

kinoshita