「転調」に光る技あり!国内の名曲11選

「転調」に光る技あり!国内の名曲11選

突然ですが、転調する曲ってどこかグッときますよね!
これまでに発表された多くの名曲たちが、曲中に転調を取り込んでいます。

そこで今回は、特に「この楽曲の転調はすごいな〜!」と感じたものをご紹介していきます。

「転調」の効果とは?

転調とは、曲の途中で調(キー)が変わることを指します。
キーが変わるということはつまり、曲の中で使われる音階が全て変わる、ということ。

例えば、Cメジャー(ハ長調)からDメジャー(ニ長調)に転調した場合、楽曲の中で用いられる音階が「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」から「レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#・レ」に変化。

楽曲の中に転調を入れると、曲を盛り上げられたりアクセントを入れたりと、曲中に様々な色を持たせることができるのです。

大サビで転調する楽曲

最も転調が用いられる場面といえば、やはり何といっても大サビの部分。
大サビは楽曲の終盤、最も盛り上がる場面です。

Superfly「愛をこめて花束を」

「愛をこめて花束を」は、2008年2月に発売されたSuperflyの4枚目のシングル。
Superflyを代表する楽曲であり、結婚式でもよく使われるため、誰もが1度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

「愛をこめて花束を」は、大サビでGメジャーからAメジャーに転調。
花束を渡す相手に対する愛の気持ちがこみ上がっている様を楽曲の聴き手に感じさせ、ハッピーな気持ちにさせてくれる転調だと思います。

コード進行も、それまでのサビは基本的にカノン進行であったのが、‘‘今だけ全て忘れて”からA/C#→D→E→C#7に変更されています(この楽曲のミソなのではないか、と個人的には思います)。

また「愛をこめて花束を」は、元々高いキーで設定されているのにも関わらず、大サビでさらに1音上がるため、歌の難易度がとても高いのが特徴的。
しかしSuperflyは圧倒的なパワフルヴォイスかつ、正確なピッチで最初から最後まで歌い上げるので、いつ聴いても圧倒してしまいます。

Mr.Children「HANABI」

「HANABI」は、2008年9月に発売されたMr.Childrenの33枚目のシングル。
フジテレビ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の主題歌として長年に渡って使用され続けているため、ミスチルの中でも屈指の知名度を誇る楽曲です。

「HANABI」の大サビでは、D♭メジャーからDメジャーに転調。
多くの楽曲に見られる「半音上げ」の転調でもあり、とても分かりやすいのが特徴的。曲の盛り上がりが最高潮を迎えると、まるで花火大会の最後に打ち上がる巨大な花火のよう。

あと個人的には、桜井が顔をくしゃくしゃにして歌う「もう一回 もう一回 もう一回 もういっかーーーい!」が大好きです。

スキマスイッチ「奏」

「奏」は、2004年3月に発売されたスキマスイッチの2枚目のシングルです。
ドラマやCMなど長期に渡って様々な媒体で使用されており、「全力少年」と並んでスキマスイッチを代表する楽曲です。

「奏」の大サビでは、B♭メジャーからD♭メジャーへ大きく転調。
Cメロのコード進行も、大サビの転調を匂わせるものとなっており、遠くに行ってしまう恋人に対する揺れ動く気持ちや溢れ出る感情を見事に表現しています。

「奏」が発売されたのは16年前ですが、今でもこの曲の大サビを聴くと鳥肌が立ちますね。

サビで転調する楽曲

楽曲によっては、1番のサビで転調するものもあります。
サビで転調させることによって、サビの部分がより際立ったり、曲全体が華やかになったりしますね!

しかし中にはあまりも自然に転調するため、転調したと気付かずに聴き進めてしまう人もいるはずです。

スキマスイッチ「ボクノート」

「ボクノート」は、2006年3月に発売されたスキマスイッチ7枚目のシングルです。
「奏」に続いてスキマスイッチの楽曲を紹介する理由は、「ボクノート」の転調が「奏」以上に特殊な転調をするため。

「ボクノート」はAメジャーで始まる曲ですが、サビでB♭メジャーに転調。
しかもその後、2番のAメロでキーが戻ることなく、なんとB♭メジャーのまま楽曲が終了するのです。

なぜこのようなアレンジになったのかというと、スキマスイッチの常田慎太郎曰く「誰もやったことのない小さなことをやってみたかった」とのこと。

小さなことでもいいから新しいことに積極的に挑戦するスキマスイッチは、とても素敵ですね。

SHISHAMO「明日も」

「明日も」は、2017年2月に発売されたSHISHAMOの4枚目のアルバム『SHISHAMO4』に収録されている楽曲。

「明日も」は、B♭メジャーから始まり、サビで皆大好きGメジャーに転調!
また楽曲の所々に、ノンダイアニック・コード(キーの音階以外の音が含まれるコード)が使われていて、紆余曲折ある日常が表現されており、歌詞だけではなくメロディにも曲の持つ世界観が取り込まれています。

SPEED「my graduation」

「my graduation」は、1998年2月に発売されたSPEEDの6枚目のシングル。
楽曲だけでなく、メンバーの全員が中央を向いてダンスするPVも有名ですね。

この曲では、サビでEメジャーからEマイナーに転調。
このような転調を「同主調転調」と言い、曲の雰囲気が大きく変わるのが特徴的。

「my graduation」のサビでこの「同主調転調」が起こることで、AメロとBメロの歌詞にある綺麗な思い出にしたい気持ちと、サビの歌詞にある本当は悲しい気持ちもあることが見事に表現されているなと感じました。

Bメロで転調する楽曲

転調するタイミングは、サビだけとは限りません。
楽曲によっては、1番や2番のBメロで転調することも。

コブクロ「桜」

「桜」は、2005年11月に発売されたコブクロの12枚目のシングル。
コブクロの人気を不動のものにしただけでなく、コブクロ結成のきっかけにもなった楽曲です。

「桜」のBメロはそれまでのBメジャーからDメジャーに転調します。
Bメロで転調させている理由は、アクセントを入れて聴き手を飽きさせないためでしょう。
というのも、実は「桜」という楽曲は、Bメロを転調させずにそのままのキーで演奏すると、とても単調な曲になってしまうのです。

19(ジューク)「蒲公英-たんぽぽ-」

「蒲公英-たんぽぽ-」は、2002年3月に発売された19の9枚目のシングル。
19が解散する直前に発売されたため、テレビやライブで1度もパフォーマンスされることはありませんでした。

この曲はAメロがG♭マイナーですが、BメロでCメジャーに転調したまま、サビを迎えて2番のAメロで再びG♭マイナーに戻ります。

このようなBメロで転調してサビに入り、Aメロで戻るという転調は「あの紙ヒコーキ くもり空わって」など、19の楽曲でも多く使用されています。

Cメロで転調する楽曲

大サビの手前であるCメロで転調させることで、大サビがより引き立ちます。

米津玄師「Lemon」

「Lemon」は、2018年2月に発売された米津玄師の8枚目のシングル。
米津玄師の知名度を飛躍的に上昇させた名曲です。

「Lemon」では、2番の終わりとCメロで先ほど解説した同主調転調が行われており、A♭マイナーからA♭へと転調。
さらに転調の間にE♭のコードを挟むことで、唐突感がなく自然に転調している点がとてもおしゃれ。米津玄師や楽曲が持つ幻想的な世界観を表現するためには、必要不可欠な転調だと感じます。

曲の中で転調を繰り返す楽曲

中には転調が1度だけでなく、何度も繰り返される場合もあります。

Mr.Children「終わりなき旅」

「終わりなき旅」は、1998年10月に発売されたMr.Childrenの15枚目のシングル。
曲中ではなんと合計9回もの転調が行われて、演奏時間も7分を超えるMr.Children屈指の大作となっています。

特に大サビでは、1,2サビのCメジャーだったのがメジャー→Eメジャーとどんどんキーが上がっていくため、歌の難易度もかなり高くなっています(ちなみに僕の喉仏は吹っ飛びました)。

人生とは色々な出来事があり、まさに「終わりのない旅」であることを、楽曲全体を通して教えてくれているような気がします。

安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」

「CAN YOU CELEBRATE?」は、1997年2月に発売された安室奈美恵の9枚目のシングル。
説明不要の名曲ですよね。今から20年以上前の歌だなんて信じられません。

「CAN YOU CELEBRATE?」は、Gメジャーのサビから始まり、Gマイナーの間奏、B♭メジャーのAメロを経てGメジャーのサビに戻る構成です。
そして大サビでは、さらにA♭メジャーに転調します。

結婚するまでに色々あったけれどここまで来られて良かった、という気持ちを感じさせる楽曲だと感じました。

まとめ

やはり名曲の多くには、転調がよく利用されています。
曲を盛り上げたり、曲にアクセントを入れたりと様々な効果をもたらすため、楽曲に彩りを与えてくれますね。

ただ1つ難点があるとすれば、アコギで転調のある楽曲を弾くのは難易度が上がる点ですかね…。

はい、練習します。
グライダーカポなんて使いません(使います)。

小林だいさく