私を構成する9枚【寄稿/ししょー編】

私を構成する9枚【寄稿/ししょー編】

#私を構成する9枚--その文言通り自身の音楽遍歴を語る上では決して切り離せない音楽作品を9枚選ぶハッシュタグ。musitでは書き手自身を掘り下げるべく個人の音楽的嗜好に迫る企画としてお送りしている。

アーティストからリスナーに音楽が手渡される。その過程で物語が生まれ、同じ作品でも受け手の数だけドラマがある。そういった「音楽は個人史である」という側面を、より読者の皆様に広く共有し楽しんでいただきたいという思いから、本企画の寄稿を募集。今回はその公募分から掲載する。選出した9枚の中から、特に思い入れの強い3枚について語っていただいた。

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大島ミチル『ごくせん 2008 オリジナル・サウンドトラック』(2008)

全シリーズ観て、第3シリーズに至ってはDVD-BOX、SPドラマのDVD、映画DVD、全て持つほど大好きなドラマ。台詞を覚えるほど何度も飽きずに観ているので、曲を聴けば「あのシーンで流れていたなぁ」とか、「こんな台詞もあったなぁ」と鮮明に思い出せる。特に「Road of Gokusen」は当時所属していた超小規模の吹奏楽部で演奏したこともあり、演奏中もドラマを思い出してしまうので、真剣な顔をしながらも内心興奮していた。全3シリーズ通して使われるごくせんのサントラは、たまにバラエティにも使用されるなど、ドラマも音楽も共に色褪せない名作だと思う。

WOMCADOLE『今宵零時、その方角へ』(2018)

このアルバムを初めて通して聴いた時にまず感じたのは、映画を丸々1本観たような満足感だった。1曲1曲が濃く、人間臭く苦しく切ない、それでいてどこか少し救いがある。アルバム後半にかけて、深夜零時の真っ暗闇から夜明けに変わっていく風景を感じる。アコギ以外の楽器を一切使わず、路上の雑音を録音してそのまま伴奏に使用し、あとはヴォーカルが歌うだけ、という斬新な1曲「MayDay」には鳥肌が立った。駅前の路上ライブそのものだった。それをアルバムの1曲として世に出してしまう自信と度胸、凄まじい。それに加えて、初期の頃の楽曲を再録した2曲も、初期と今作とどちらも頭を抱えるほど最高なのがずるい。恐るべしWOMCADOLE。

Hey! Say! JUMP『Hey! Say! JUMP 2007-2017 I/O』(2017)

今年デビュー15年目を迎える彼らの10周年記念アルバム。平均年齢がまだ14歳だった頃の曲とか、オタクが会場で沸き散らかした曲とか、古株オタクの大事な大事な曲とか、待望の音源化を果たした曲とか、もうこれはオタクの思い出そのものでもある。聴いていると当時の記憶、当時の友達、ライブの映像を鮮明に思い出す。文字通り私の人生そのものだった曲たち。体が覚えているので、今でも無意識に踊れてしまう。1曲1曲にどれだけの思い出があるんだろうか。決してキラキラと輝いて楽しいだけではなかった彼らと、オタクの10年がギッチギチに詰められているし、当時を思い出しながら聴くと未だに少し泣いてしまう。永遠に私の1番のアイドルだ。

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◯執筆=ししょー
Twitter:@shishoo1110
BLOG:shishoo’s blog

musit編集部