私を構成する9枚【寄稿/まさ編】

私を構成する9枚【寄稿/まさ編】

#私を構成する9枚--その文言通り自身の音楽遍歴を語る上では決して切り離せない音楽作品を9枚選ぶハッシュタグ。musitでは書き手自身を掘り下げるべく個人の音楽的嗜好に迫る企画としてお送りしている。

アーティストからリスナーに音楽が手渡される。その過程で物語が生まれ、同じ作品でも受け手の数だけドラマがある。そういった「音楽は個人史である」という側面を、より読者の皆様に広く共有し楽しんでいただきたいという思いから、本企画の寄稿を募集。今回はその公募分から掲載する。選出した9枚の中から、特に思い入れの強い3枚について語っていただいた。

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Base Ball Bear『十七歳』(2007)

私が音楽を聴くきっかけとなったアルバムです。音楽、カルチャーといったものに疎かった当時高校生の自分が、好きな女の子が好きだったからという単純な動機でこのアルバムとBase Ball Bearというアーティストを知りました。アルバム名でもある「十七歳」など良い意味で普通で真っすぐな青春を切り取った曲が多いですが、「普通って何だろう」とか「よく聴くと違う解釈ができな」とか、その子との話題作りのために何度も聴いては色々考えていた記憶があります。そんな青春の眩しさや、儚さが詰まったアルバムです。恋の行方はご想像にお任せします…。

サカナクション『kikUUiki』(2010)

大好きなサカナクションの中で1枚選ぶなら…。という苦渋の決断の末であり、自分の中での「かっこいい」を体現している1枚。「新しい」という表現をよく使われるアーティストですが、クラシックな音楽の良さも踏襲しているところ、音楽だけでなくファッションにも啓蒙があり、断片的なかっこよさではないところなどが好きな理由であり、自分の中での「かっこいい」のベースとなっています。そんな中でも、親しみあるサウンドで心地良く、また切ない調子で始まる楽曲「目が明く藍色」、ミュージックビデオのクリエイティビティが光る「アルクアラウンド」などサカナクションの好きな部分が凝縮されたアルバムです。「かっこいい」って抽象的な表現ですが、それを具現しているアーティストとアルバムです。

Maison book girl『bath room』(2015)

自分の中の固定概念をぶち壊した1枚。とある音楽記事をきっかけにこのアーティストを知って「アイドルが歌う曲か…」と思いながら聴いてみたのですが、一瞬で惹かれました。無機質で、それでいて力強い歌声とキャッチーな変拍子の楽曲。自分の中にある「アイドル」の概念が壊されシンプルに「良い曲」となりました。曲名も「my cut」なんて曲があったりとてもアイドルソングとは思えない…。ジャンル問わず良いものは良いんだと思わせてくれたアルバムです。そんなMaison book girlですが、最近解散してしまったんだとか…。デビュー曲である「bath room」を聴くと、また彼女たちが現れるんじゃないかと期待してしまいます…。

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◯執筆=まさ
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musit編集部