【スクリーンで君が観たい Vol.3】抱きしめたくなる犬属性!『ファンタビ』シリーズでブレイクの英国俳優、カラム・ターナー

【スクリーンで君が観たい Vol.3】抱きしめたくなる犬属性!『ファンタビ』シリーズでブレイクの英国俳優、カラム・ターナー

映画と音楽をこよなく愛するライター・安藤エヌがこれまで鑑賞した作品の中でも特に自身の胸を射止めた「推し」を語る不定期連載。今回は、ゴールデン・レトリバー似の愛くるしい表情と裏腹に女性を骨抜きにするキスシーンの天才──そして老若男女問わず絶大な人気を誇る『ファンタスティック・ビースト』シリーズで一躍ブレイクを果たした英国俳優、カラム・ターナーを特集。

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先日、Twitterで映画好きのフォロワーたちと話していて「安藤さんは大型犬みたいな俳優が好きだよね」と言われた。確かにガタイが良くてそれでいて優しい顔つきの、尻尾をぶん回してそうなゴールデン・レトリバーっぽい俳優を好きになりがちなことに気づいた。『キングスマン』(2014)のタロン・エジャトンや『アメイジング・スパイダーマン』(2012)のアンドリュー・ガーフィールドなどがそうだ。圧倒的犬属性。そして今回話そうと思っているカラム・ターナーもその1人である。

カラムは本日ブルーレイ&DVDが発売された『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)、厳密に言うならば前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)でブレイクした俳優だ。エディ・レッドメイン演じる主人公・ニュートの兄、テセウスを演じ、イギリス魔法省闇祓い局局長というキャリアながら一途に弟を案じて、己の正義のために行動するキャラクターを人間味溢れるアプローチで魅力的に演じた。私も彼との出会いは本作からだったのだが、あまりに滋味深いそのキャラクター性とそれを演じるカラムの魅力に取り憑かれ、気づけば他の出演作にも興味を持つようになっていた。 

そして何作か観た結果思ったのは、やはりカラムはゴールデン・レトリバー似犬属性俳優であるということだ。そもそも、プレミアやインタビューの映像を観ていても非常に愛嬌のある朗らかな笑い方をするし(犬だ)、ほかのキャストとの絡み方もまさにドッグランで飼い主にじゃれているかのようだし(犬だ……)、カラム自身が人当たりの良い愛されタイプであることも拍車をかけている。

しかしここで声を大にして言いたいのは、このキュートな犬、なんと女性を骨抜きにするキスをするのである。カラムはキスの演技がずば抜けて上手い。どの作品を観ても、女性に仕掛けるキスの仕方がプロのそれなのだ。俳優だからその辺りはいくらでも練習すれば習得できるのだが、あまりにもスマートに且つあとを引くような思わずこちらが待ってと引き止めたくなるようないじらしいキスをするものだから「ゴールデン・レトリバーなのにやるじゃないか…」とギャップに悶えてしまう自分がいる。恋愛ドラマを演じるのも上手く、相手に恋焦がれて夢中になっている時のカラムの瞳はえもいわれぬ吸引力がある。

そういうわけで、私がカラム出演作の中でおすすめしたいのは、Amazon primeで観られる『さよなら、僕のマンハッタン』(2017)とNetflixで観られる『浮き草たち』(2016)だ。どちらも犬属性ながら女性のハートを射抜くカラムの真骨頂が堪能できるので、『ファンタビ』シリーズでカラムを知り、もっと彼のことを知りたいと思った方におすすめしたい。 

ちなみにカラムはモデル出身のため、検索すればファッションショーでの姿や雑誌のモデルを務めている写真もお目にかかることができる。今の姿とはまた違う、アンニュイな彼を楽しむのも乙だ。

今後どのようにして役の幅を広げていくか、どんな役で私たちを魅了してくれるのか、とても楽しみな俳優の1人である。

安藤エヌ