ザ・リーサルウェポンズが令和にこそ売れるべきアーティストである件

ザ・リーサルウェポンズが令和にこそ売れるべきアーティストである件

音楽は、薬。歌詞に思いを馳せたりメロディに声を重ねたりして、音楽によって心を浄化される人も多いでしょう。
では多くの人が「生活の薬に」と音楽を取り入れる世の中で、突如こんなヒーローが現れたら……?

 

感動の涙とは無縁のバンド、ザ・リーサルウェポンズ。

 

オフィシャルサイトには”80年代~90年代のカルチャーを背景にアメリカ生まれのサイボーグジョーと彼を発明した日本人プロデューサー アイキッドが放つ衝撃エンターテインメント”とあります。
ちなみに私は一文字も分からなくて3回読みました。

私が彼らを知ったのは、「昇龍拳が出ない」という楽曲。
Youtubeで偶然目にしたそのタイトルを見て「昇龍拳が……出ない……?」とマジで昇龍拳が出なくなった人みたいなリアクションになったのを覚えています。

 

 

けれどもいざ聴いてみるとこれがまさかの良曲!!!
特に、耳馴染みがよく受け入れやすいサビの部分では歌謡サウンドとロックの融合が見事に体現されています。

今回はこの謎と魅力の詰まったアーティスト「ザ・リーサルウェポンズ」に迫ります!

3つの魅力

1.奇抜な風貌

まず驚くべきは彼らのその風貌です。

サイボーグジョーは赤バンダナ赤グローブ赤ベストにティアドロップのサングラスを身に付けたボーカリスト。
アイキッドはアメフトのヘルメットにヘビメタ風のTシャツ、美大生もビックリの黄色のオーバーオール……って情報が多い多い多い!!!

そんな奇抜なファッションの二人だから、きっとおもしろおかしく演奏するんだろうな~と思いきや、特に見た目をネタにすることなく淡々と真剣にパフォーマンスしています。
ガチなの?!おふざけなの?!なんなの?!?!?????

 

2.楽曲レベルの高さ

インパクト大の外見に油断していたのですが、そもそもの楽曲レベルがすごく高いのも見どころ。
とにかく病みつきになるメロディーで、一度聴いただけなのにサビが口ずさめるんです。

果たして誰が作曲しているの?と思い調べてみると、まさかの「作詞、作曲にアレンジなどほぼすべてアイキッドが担当」とのこと。
黄色のオーバーオールに秘められた才能、底が知れない……!

 

3.時代との親和性

このSNS時代で認知を得るために、重要な条件が二つあります。

ひとつは、いかに短い時間でインパクトを残すか。「この動画は何の動画か」を短時間で視聴者に理解させることが重要です。
そしてもうひとつは、いかに口コミで拡散されるか。拡散されるということは「誰かに話したくなる話題」でないといけません。

そしてザ・リーサルウエポンズは偶然にも、その二つの条件を満たしています。
「短い時間で覚えられるサビ」かつ「明日誰かに言いたくなるタイトル」、まさにこの時代にマッチしたアーティスト!

この記事を読み終える頃にはあなたも言いたくなるはず。

「なんかちょっとYoutubeで見たんだけどヤバい見た目のコミックバンドがストⅡの曲歌ってたよ!」

この簡潔な一言で説明できる分かりやすさが認知につながります。

 

ザ・リーサルウェポンズの入門曲

半額タイムセール

 

半額タイムセールのタイミングで今夜の夕食と明日の弁当を買うという死ぬほど個人的な背景のもと、妙にエモーショナルなサビが歌いやすくて良い。

誰かの平凡な日常をめちゃくちゃ非日常な風貌の人が歌ってるというギャップに魅せられます。

ところであなたはいまだかつて全力で「飲み物ッ!」と叫んだことありますか?
この曲で一度体験してみてください。癖になりますよ。

 

80年代アクションスター

 

冒頭が「シルシルシルシルシルベスタ!」って何?
もうこの出だしだけで音楽と真面目に向き合う気がゼロになってリラックスできるから最高です。

ちなみに私が一番好きな部分は間奏の「メルギブソン×8」です。語呂だけで人を選ぶな。

 

押すだけDJ

 

10月28日に発売されたばかりのこのシングル。注目すべきはなんといっても歌詞です。

“作曲者より DJの方が
フィーバーしてる 楽器も弾けないのに”

“よく分からんけど 凄い DJ ”

文字だけ見るとDJへの偏見が割と揶揄に近いのですが、このように「やや失礼」な事柄は人々の関心を集めます。
とはいえ人を傷つける内容は良くなく、あくまでユーモアの範囲内でなければならないのですが、その「やや失礼」の具合が絶妙なのが素晴らしい。

 

なんかめっちゃ元気になる令和型ヒーロー

コロナ感染症拡大防止の観点から2020年は多くの場面で自粛を強いられた私たち。
もうそろそろ「叫びたい欲」「歌いたい欲」が止められず限界を迎えている方も多いはず。

そんな皆さんにぴったりのアーティストが、何のメッセージ性もないけどなんかめっちゃ元気になる曲の数々を引っ提げてこの時代に舞い降りたのです。

安易にふざけると叩かれてしまうこの社会。私たちはつい小さく縮こまってしまいがちです。
だからこそ気づいてほしい!真剣に全力でふざける人には誰を文句を言わないってことに!

さあ元気出していきましょう。忘年会での熱唱に向けて、ミュージックアプリでザ・リーサルウェポンズを検索だ!

みくりや佐代子