【バンドあるある】失踪したバンドマンに聴かせたい曲5選
毎年8万人を超える行方不明者。警視庁の発表によると、平成30年は特に多く、87,962人の行方不明届が出されているのだとか。
そんな中、たまにニュースになるのが「バンドマンの失踪」です。
1年から2年に1人くらいのペースで有名なバンドのメンバーが消えているため、「最近バンドマンの失踪が多い」と感じている人もいるのではないでしょうか。
しかし、バンドマンが失踪するのは今に始まったことではありません。
インディーズ・シーンでは昔から、「バンドやめたい」と言い出せなくて失踪する…ということは日常茶飯事でした。何を隠そう、私も当時のバンドメンバーだったKくんに失踪されたことがあります。
そこで、失踪された側の気持ちを5つの曲と共にお伝えしたいと思います。Kくんに届け、この想い…!
メンバーがバックれた時の気持ち
メンバーが失踪していることを知るきっかけとして1番多いのは、リハーサルかライブの日です。
「リハやライブにメンバーが来ない→連絡しても返事がない→失踪してた」
という流れですね。
なぜこうなってしまうのかというと、活動費や生活費を稼ぐのにいっぱいいっぱいで、その時しかメンバーに会う暇がないからです。
しかし、リハはともかく、ライブの日にメンバーが来ないなんて事故以外の何物でもありません。
ぶっつけ本番でベースレスになったりする訳ですから…。
そんな時に脳裏を流れるのがこの曲。
サビとかめちゃくちゃ気持ちを代弁してくれています。‘‘長すぎる夜’’はステージの持ち時間でしょうか?
‘‘誰ひとり 優しさと強さがなければ生きては行けないと
教えてくれたのは 去り行くあなたでした”
1人ぼっちでたたずむステージで噛みしめるのは、Kくんの抜けたスカスカサウンド。優しさと強さがなければバンドはやっていけないと教えてくれたのは、Kくんでした。
事故に遭ってたらどうしよう
さて、ライブに来なかった時点で、心配になるのが事故とか病気の可能性です。ひょっとしたら、連絡しないのではなく、できない状況なのでは……?
そもそも、メンバーとして長い間苦楽を共にしているため、「あいつがバックれるはずがない」という信頼の方が強い訳です。しかし、だとすると、大変なことになっているんじゃないだろうか? 何しろ、連絡できないほどのことなんだから。頭を巡る嫌な想像の数々。何でも良いから返事をくれ! そんな気持ちを代弁してくれているのが以下の曲。
声を聞かせて。君の言葉一つひとつで心聞かせてよ。
BENI、なんでメンバーが失踪した時のバンドマンの気持ち分かるん?
失踪したメンバーが生きていた時
直前の状況から判断できないかとSNSを鬼のようにチェックしたところ、裏垢らしきものを発見!
めっちゃ更新されてるゥゥゥウウウ!!
色々言いたいことはあるけれど、まず脳裏をよぎるのが以下の曲のサビの部分。
生きててよかったーーー!
--これに尽きるんじゃないでしょうか。まずはホッとします。
とにかく一度話したい
分かった。辛かったことは裏垢見てたら分かったわ。そんなに辛いんなら仕方ないな。
でも、お前におすすめのCD貸してたよな? 郵送でもいいからあれだけは返してくれ!
しかし、既読にならないLINE、繋がらない電話。そんな時に脳裏をよぎるのが以下の曲です。
僕の話を聞いてくれ。笑い飛ばしてもいいから。とにかくLINEを読んでくれ。もう抜けるの止める気はないから。モノを盗んだりするのはとってもいけないことです。
最終的に至る境地
ま、大体の場合、そのままバックれられるのが関の山。
そもそも、生きていることが分かる時点で奇跡なのです。売れているバンドでニュースになったならいざ知らず、インディーズバンドの場合は、捜索願を出せるような関係じゃない場合も多いですから。
でも、一緒に夢を追いかけた者として、生きているなら次の曲のような気持ちを贈りたい。多くのバンドマンは最終的にはそう思うんじゃないでしょうか。私が最後に思ったことも同じです。Kくんに届けこの想い!
オーイ!! オーマエ!! がーんばーれやー!! オーレはそーばで見れないけどな!
会えて良かったよ。じゃあな!!
中澤 星児

