【スウェーデン・ヨーテボリ】名門レーベル・Luxury Recordsのバンドを紹介したい

【スウェーデン・ヨーテボリ】名門レーベル・Luxury Recordsのバンドを紹介したい

気づいてしまった。《Luxury Records》がヤバい、ということに。

ここ最近、筆者は北欧のバンドを色々と聴いているのだが、その中でも特にスウェーデンのバンドに強く惹かれ、たどり着いた結論が「《Luxury Records》のバンドにハズレはない」だった。

スウェーデンの名門レーベルとして知られており、掘れば掘るだけ良質なインディー・ロックが出てくるのだが、そこには「アーティストの出身がヨーテボリ」という共通点がある。もちろん全てがそうではないが、今回挙げたバンドはもれなくヨーテボリ出身だ。

ストックホルムに次いでスウェーデン第2の都市であるヨーテボリは、メロディック・デスメタルの聖地としても名を馳せる。そういった音楽的土壌が、良質なバンドを育む重要なエッセンスとなっていることは想像に難くないだろう。

そんなヨーテボリが生んだ《Luxury Records》のバンドたち。今回は特におすすめしたい6つのバンドについて紹介していく。

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Alpaca Sports

現行ギター・ポップの大本命とでも言うべきアルパカ・スポーツ。往年のネオアコを経由したようなサウンドと男女のツイン・ヴォーカルが、甘酸っぱくて爽やかな空気を醸し出す。「Just for fun」のMVではバンド名の通りアルパカが登場し、牧歌的でほのぼのとした彼らのイメージを決定付けている。とにかくポップで風通しが良く、日本でも人気が高い。

ちなみに、彼らは現在スペインの名門レーベルである《Elefant Records》からリリースしている。最新シングル「Saddest Girl In The World」も、初期のザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートを想起させるような眩しいポップネスが魅力だ。

Happy Hands Club

男女混合7人組のインディーポップ・バンド、ハッピー・ハンズ・クラブ。2012年にリリースされた1stアルバム『Parking Lot』は、アンニュイなジャケットが物語っているように、ポップかつ気怠い空気感でインディーロック・リスナーを唸らせる。それでいて疾走感もあり、美しいコーラス・ワークや大所帯ならではのアンサンブルなど、聴きどころも多い。全体を包むメランコリックな雰囲気は、北欧のバンド特有のものだろうか。

2014年以降リリースがない彼らだが、密かに続報を待ちたいところだ。

Westkust

4人組シューゲイザー・バンド、ウェストカスト。2019年にリリースされた2ndアルバム『Westkust』 が本当に素晴らしく、「これがシューゲイズ・ポップの新たなスタンダードだ」と高らかに宣言するような快作に仕上がっている。

1stに比べて洗練されたアレンジとアンサンブル、絶妙に歪むギターと切なさを振り切るような疾走感、キャッチーなメロディ、そして全面的にフィーチャーされた紅一点であるジュリアのドリーミーなヴォーカル。「Cotton Skies」のMVのように、青空と草原の狭間で浴びたい音が詰め込まれた名盤だ。

Agent blå

男女混合の6人組バンド、アゲント・ブロー。ポストパンクやドリームポップを通過した自らの音楽性を「Death Pop」と称し、ダークなシューゲイズ・サウンドを奏でる気鋭の若手。ヨーテボリは前述の通りメロディック・デスメタルの聖地であり、彼らのようなテイストのサウンドを志向するのは自然な流れとも言えそうだ。2019年にリリースされた2ndアルバム『Morning Thoughts』では、「Child’s Play」のようなネオアコ的アプローチや、アノラック風のサウンドなど、新たな一面も覗かせる。

ちなみに、現在『Morning Thoughts』の配信がないため、下記リンクは1stアルバム。元ウェストカストのギタリストがプロデュースを担当するなど、レーベルメイト間の繋がりの一端を垣間見せるエピソードも。

Makthaverskan

女性ヴォーカルの4人組ポストパンク・バンド、マクサヴァスカン。バンド名はメンバーの友人による造語で、別段意味はないらしい。

アゲント・ブローと同様、基本的なアティチュードはポストパンク色の強いサウンドだが、ドリーミーなギターの質感はシューゲイザー的とも言える。やや舌足らずなヴォーカルも印象的だ。2019年にリリースされたシングルも良作。一貫して白地に線画のアートワークというところにも、バンドの美学としてのハードコアな感性を感じる。

School’94

紅一点のアリスを擁するインディーロック・バンド、スクール’94。憂いを帯びたヴォーカルを中心に、それを際立たせる軽やかなギターと、Syrup16gを彷彿とさせるような踊るベースラインが特徴だ。特に「SoLong」は、バンド・サウンドとヴォーカルが黄金比率で掛け合う名曲。パンクやシューゲイザーなど、様々な音楽的要素が見え隠れする。

ちなみに、ヴォーカルのアリスはソロとしても活動しており、2019年にアルバムもリリース。こちらもメランコリックなサウンドと彼女の美しい歌声が存分に楽しめる良作だ。

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今回は上記6バンドについて紹介した。《Luxury Records》のバンドがいかに粒揃いであることを、少しでもお分かりいただけただろうか。ヨーテボリに限らず、スウェーデンには良質なバンドがまだまだ存在する。別の機会にでも紹介できれば幸いだ。

對馬拓