赤道の音色に焦がされ〜Island Recordsとラム〜

赤道の音色に焦がされ〜Island Recordsとラム〜

突然ですが貴方はラムは好きですか?

そうそう、北海道に旅行した時に食べた。え?道民は生ラムしか食べない?

そっちじゃない。

ラム酒の話です。

ラムってどんなお酒?

ラムとは、西インド諸島が原産地と考えられている、サトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒である。サトウキビに含まれるショ糖を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成することで作られる
wikipediaより抜粋

元々はサトウキビを栽培している地域で作られていたのでカリブ海やアフリカの島々などが主な原産国です。

有名な銘柄だとマイヤーズやバカルディなどがあります。比較的風味が強い蒸留酒なので、そのまま飲むだけでなくカクテルにもよく使われます。

例:モヒート、ラムコーク、ダイキリなど

 

BLACKWELL RUM

今回取り上げるのはこのBlackwell Rumというジャマイカ産ラム。

 

突然ですが貴方はレゲエは聴きますか?

そうそう、タオル振り回したり…(以下略)そっちじゃない。

あ、そっちじゃなくないか。それもレゲエなんだけどなんか違う。

A「どんな音楽好きなんですか?」

B「パンクです」

A「僕も昔聴きましたよ!ハイスタとか!」

B(…そーゆうんじゃねぇんだけど)「良いですよねぇ」

とか音楽に関してはそういうやり取り日常茶飯事です。…それは置いといて。

 

Island Records(以下アイランド)というレゲエを世界中に広めたレコード会社(現在ではレーベル)があります。

上の写真のBlackwell Rumはそのアイランドの創業者クリス・ブラックウェルという人物の監修によるラムなのです。ラベルには若かりし頃のブラックウェルの顔がちゃっかりプリントされちゃってます。

このクリス・ブラックウェルという人物。Wikipedia等で調べてみると様々な功績がありますが幾つかトピックスにまとめます。

  • 1937年イングランド生まれ、アイルランド人の父とジャマイカに先祖を持つユダヤ人の母の間に生まれる。
  • 1959年、ジャマイカでアイランドを設立。62年にイギリスに移転。ボブ・マーリー&ウェラーズを売り出してレゲエを世界中に広める。
  • クリスの母ブランチは小説家イアン・フレミングの恋人だったこともあり、フレミング原作の映画「007 ドクター・ノオ」のジャマイカでのロケーションハンティングを担当して資金を得る。

でここからが本題。

Grace Jones(グレイスジョーンズ)

Grace Jones/NIGHTCLUBBING

このかっこいい人物、Grace Jonesと言います。今では音楽ファンの間でも話題に上がることは殆どありませんが、50歳以上の方にはかなり知名度があるようです。

なんでそう思うかって?

Grace JonesのTシャツ着てると魚市場だろうが居酒屋だろうが「兄ちゃん、良いTシャツ着てるね。懐かしいなー」っておっちゃん連中に話しかけられるんですよ。これ本当。

白い方は着倒してボロボロ。黒い方はZARAから出たやつでレディースなのでコレクション用。白い方は着倒してボロボロ。黒い方はZARAから出たやつでレディースなのでコレクション用。

このGrace Jonesという人物、ヴォーカリストでありパフォーマー。モデルで女優。

女優としての代表作は007シリーズ「美しき獲物たち」でしょうか。1983年にはTOYOTAセリカのCMにも出ていたようです。

そしてヴォーカリストとしてアイランドからレコードを多数出しています。(ここで007→ブラックウェル→グレイスジョーンズが繋がります)

特に有名なのが1981年リリース「NIGHTCLUBBING」。最高にクールでスタイリッシュなレゲエ/ディスコアルバムです。

Blackwell Rumを呑みながら

Blackwell Rumはダークラムと言われる、その名の通り濃い褐色のラム。

まずはストレートでテイスティング。

香りはサトウキビ由来の甘い香りに内側を焦がした樽熟成由来のスモーキーなアロマ。ただし実際に飲んでみると骨太でコクはしっかりとありつつ、意外にも甘みは少なくドライな味わい。それがクセになってひと口、もう一口と飲んでしまう。

Nightclubbingの1曲目の”WALKING IN THE RAIN”

まるで終電近くに繁華街のクラブに繰り出す時のような、気怠さの中に高揚感がある。そんな曲だと思います。カラッとしたタイトなリズムにUKの湿度。Blackwell Rumをストレートでボチボチやるのによく合う。

2曲目の”PULL UP TO THE BUMPER”

ここら辺から段々とヒートアップしてくる。今度はBlackwell Rumをキューバリブレ*なんかにしたくなる。

*ラムを使った簡単なカクテル。ラムをコーラで割ってライムを絞る。ラム30mlに対してコーラ90mlが標準だが、Blackwellでは45mlくらいでちょい濃いめドライに作るのがオススメ。

4曲目のタイトル曲”NIGHTCLUBBING”はIggy Pop/David Bowieのカバー。原曲の怪しいギラギラ感も良いですが、都会的だけれど薄気味悪さも漂うGrace Jones版は最高にカッコイイです。是非アナログをゲットして聴いてみる事をオススメします。

ラムのオススメのお店

京王新線 幡ヶ谷の「LUG hatagaya」という店がオススメです。

https://lug-hatagaya.com

夕方以降のバータイムでは約200種類のラムを比較的リーズナブルな価格で楽しめます。メニュー表のラム愛溢れる説明を読んでるだけで楽しくなる。

ランチ営業ではバーテンダーがいないのでラムは飲めませんが、ナイスなクラフトビールが楽しめるのでコチラもオススメ。

なにより雰囲気最高です。

それとラムの主な原産はカリブ海やアフリカ…と書きましたが、現在では日本にも沖縄や小笠原などにラムの製造所があります。どれも美味しいのでバーで見かけたら是非呑んでみてください。

2回連続でUKレゲエの記事書いたけど果たしてmusit読者は興味あるのかしら?

ではよき晩酌を。

仲川ドイツ