おすしたべいこ的マンスリーレコメンド 【2020年4月】

おすしたべいこ的マンスリーレコメンド 【2020年4月】

早いもので4月も終わります。どこかへ気軽に出かけることも出来ず、今ひとつ春の訪れを感じられません。非常にもどかしい日々です。

とは言っても、新譜は変わらずリリースされます。家に居る時間が格段に長くなった今、新しい音楽を見つけることがこれまで以上に大きな楽しみになっていたりするわけです。今月も心躍るような新譜が多々リリースされましたが、今回はその中からシューゲイザー、ドリーム・ポップ系を中心に紹介していきます。

 

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Peel Dream Magazine – Agitprop Alterna

NY出身のインディー・ロック・バンド、Peel Dream Magazineの2ndアルバム。先行シングル”Pill”ではMy Bloody Valentine直系の浮遊感あるサウンドを聴かせていましたが、蓋を開けてみると全体的にRocketshipなどのインディー・ポップや初期Stereolabを再解釈したような音像のアルバムとなっていました。

クラウト・ロックの要素も織り交ぜるなど実験的な姿勢が特徴の彼らですが、ポップであることも忘れない。微睡む昼下がりに合いそうな、なんとも気怠げなムードに満ちたアルバムです。

 

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RAY – Pink

「圧倒的ソロ性」と「『アイドル×????』による異分野融合」をコンセプトに活動するRAYの1st アルバム。フィジカルでのリリースは5月23日ですが、先日からストリーミング等で先行配信が開始されました。彼女たちの代名詞とも言えるシューゲイザーを中心に、エモやメロディック・パンク、激情ハードコアといった90年代を彷彿とさせるサウンドが詰め込まれています。ジャケットも明らかにRideの『Nowhere』へのオマージュ。

作家陣にはお馴染みの夏bot(For Tracy Hyde)、ハタユウスケ(cruyff in the bedroom)をはじめ、エリオット・フレイザー(Ringo Deathstarr)、今村寛之(The Florist)など豪華な顔ぶれが参加し、粒揃いの楽曲を収録。アイドルがシューゲイザーを歌うことの必然性を改めて感じることのできる作品です。

 

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Hazel English – Wake UP!

カリフォルニアを拠点に活動するシンガーソングライター、ヘイゼル・イングリッシュの1st アルバム。2017年リリースの『Just Give In / Never Going Home』は2枚のEPをコンパイルしたものであり、完全なフルレングスとしては今作が初めてとなります。

ベッドルーム・ポップだった『Just Give In〜』に対して、今作はレコーディング・スタジオでセッション・ミュージシャンと共に制作されたとのこと。これまでのドリーム・ポップの感触は残しつつ、ルーツとなる60年代の要素を織り交ぜ、彩度を増したサウンドを展開。その変化は、鮮やかなヴィジュアル・イメージにも現われています。

 

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Kensei Ogata – Things I Know About Her

ケーブル製作やレコーディング・エンジニアとしても活躍するKensei Ogataの2nd アルバム。2012年リリースの宅録アルバム『Her Paperback』以来となる本作では、バンド・アレンジで再構築された”Her Twinkle Eyes”に代表されるように、多彩なゲストを迎えたことで肉体性を増した楽曲郡を収録。

曇り空も吹き飛ばすような眩しいギター・ポップ・アルバムに仕上がっています。初期スピッツのような無邪気さもそこかしこに見え隠れ。ジャケットのデザインも素晴らしい。

 

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Ellis – Born Again

オンタリオ州ハミルトンを拠点に活動するシンガーソングライター、Linnea Siggelkowのソロ・プロジェクト「Ellis(エリス)」のデビュー・アルバム。プロデューサーにSnail MailやSolangeなども手掛けるJake Aronを起用した本作は、『Born Again』というタイトルが示している通り、音楽を通して自己を見つめる内省的な作品となっています。

いわゆるドリーム・ポップをサウンドの基調としながらも、あくまで中心にあるのは彼女の歌声。その美しいヴォーカルとメロディから、Linnea Siggelkowという一人の人物の内面が浮かび上がってくるかのよう。

 

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Ferri-Chrome – from a window

Mica FlakesやShortcut Miffy!などの活動でも知られるクロゴメ率いる新バンド、フェリ・クロームのデビュー作。マスタリングはKensei Ogataによるもの。RideやTeenage Fanclubといった90年代のシューゲイザー/ギター・ポップを想起させる、青空に吸い込まれていくようなサウンドが胸を締めつけます。

たった5曲ですが、透き通るような歌声と疾走感に心を奪われます。本作レコーディング後にはeureka(For Tracy Hyde)が加入するなど、今後も目が離せません。

おすしたべいこ