音楽にまつわる小説やエッセイなどを収録した文芸ZINE『Lil (W)AVE』（リル・ウェイヴ）の新作『Lil (W)AVE 第二集：再会 / reunion』が、6月27日（木）に発売となる。
<div id="toc_container" class="no_bullets">INDEX<ul class="toc_list"><li><a href="#i">概要</a></li><li><a href="#i-2">収録内容</a></li><li><a href="#i-3">仕様・価格など</a></li></ul></div>
<h2>概要</h2>
『Lil (W)AVE』はmusit発行のZINE『(W)AVE』（ウェイヴ）から派生したシリーズで、音楽にまつわる小説やエッセイなどの文芸分野に特化した文庫本サイズのZINEとなる。2023年8月の創刊号・第一集に続く第二集は、計6名の書き手による小説／エッセイを収録。「再会」をテーマにそれぞれの感性で書き綴った6篇をお楽しみいただきたい。
<div id="attachment_30220" style="width: 2563px" class="wp-caption alignnone"><img aria-describedby="caption-attachment-30220" loading="lazy" class="wp-image-30220 size-full" src="https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339.png" alt="" width="2553" height="1747" srcset="https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339.png 2553w, https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339-300x205.png 300w, https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339-1024x701.png 1024w, https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339-768x526.png 768w, https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339-1536x1051.png 1536w, https://storage.googleapis.com/musit-2022-storage/2024/05/b385d437-647a6a49ec1924fab6b612cbbf421339-2048x1401.png 2048w" sizes="(max-width: 2553px) 100vw, 2553px" />Lil (W)AVE 第二集：再会 / reunion　表紙見開き</div>
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なお、年内には第二集と対になるテーマ「別離」を冠した第三集も刊行。寄稿者などの詳細は秋頃に告知予定。
<h2>収録内容</h2>
Lil (W)AVE 第二集：再会 / reunion
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さようなら、すばらしきアリクイの地 
大滝のぐれ／小説
<blockquote>私の主人は昨年の夏、オオアリクイに殺されました。なんでも私に内緒で何度もシンガポールへ出稼ぎに行っていたようで、その際に、ということでした。私は主人のことをなにも知らなかった。それがとにかく悔やまれました。何度もこの世界を呪いました。でも、落ち着いたら理由が知りたくなったんです。</blockquote>
大学二年生で軽音楽部のタツヒコは、成人式に出るため地元へ戻ってきていた。そこで耳にした、中学時代の数学教師・久光のうわさ──アリクイを従えて騒ぎを起こした彼女が、再びやってくる。
◎大滝のぐれ 
『ままならない人のための小説』『切実、はつらつ、味じまん』をモットーに掲げる小説家。 
かわいいモチーフやユーモラスな展開を織り交ぜつつ、切実でシビアな語りを繰り広げていく作風が持ち味。 
小説本を制作しての文学フリマやコミティアなどへの参加、インターネット上やkindleなどへの小説の投稿、ZINEや小説同人誌などへの寄稿を主におこなっている。 
X：<a href="https://x.com/Tutibuta_kawa" target="_blank" rel="noopener">@Tutibuta_kawa</a> 
Instagram：<a href="https://www.instagram.com/tutibuta_kawa/" target="_blank" rel="noopener">@Tutibuta_kawa</a>
 
KIMIGAYO! : Or The Hymn To DyE 
Riku Ishihara／エッセイ
<blockquote>やる気のないミラーボールを愛している。ギラギラ、ピカピカ、クルクル、ではなく、ゆらゆら、と、言葉も、心も、遅くなっていくような。きっとみんなその部屋でミラーボールが回っていることにも気がつかないくらいに。</blockquote>
その時々のサーフポイント（複合的意味としての場）に対して、その世界でハマる音楽を再生するアソビ。主人公とクジャクは『人魚のところ』へ向かい、それぞれのイヤフォンをして、それぞれの水槽に帰っていく。
◎Riku Ishihara 
京都のバンド、MoritaSaki in the poolのレギュラー・メンバーの一人。 
プールはコワーキング・スペース。 
ジョンよりヨーコ派。怖いものはフミキリ。好きな食べ物はパン。 
X：<a href="https://x.com/GochBachEdison" target="_blank" rel="noopener">@GochBachEdison</a> 
Instagram：<a href="https://www.instagram.com/gochbachedison/" target="_blank" rel="noopener">@gochbachedison</a>
 
TOWA TEIをクロさんの部屋で。 
近視のサエ子／エッセイ
<blockquote>それからも数回、クロさんの部屋に遊びに行った。家具を無印良品で揃えたシンプルな部屋にはMacintoshがあった。DVDとCDも大量にあった。大阪御堂筋線江坂の狭いワンルーム、ベッドに2人で腰掛けて音楽を聴いた。</blockquote>
学校をサボりがちな高校時代、ただ話し相手が欲しかった──テレクラで出会った文化系アート気質なクロさん。彼の話は、どれも刺激的で、都会的で、異世界だった。
◎近視のサエ子 
兵庫県西宮市出身。音楽家。映像作家。ビジュアル表現者。 
キャッチコピーは「熟せば、ややこしくなるものなのよ女って」。 
地上波お笑い番組の映像編集者、カルチャー雑誌の編集者を経て独立。マンガの広告プランナー、クリエイティブディレクター、広報等を勤める。 
『GRAND MARQUEE』（J-WAVE）火曜日レギュラー出演中。マンガ紹介ポッドキャスト番組『Wish upon A Star -推しに願いを-』（J-WAVE）メインナビゲーター。全国コミュニティFMで放送中『週刊Nobbyタイムズ』公式スピンオフ『エンタメPLUS!』パーソナリティ。 
好きな食べ物はトマトとチキンラーメン。理想の男性は『めぞん一刻』の五代裕作。趣味はカラオケ、マンガ、他人の恋バナ。 
X：<a href="https://x.com/kinshi_saeko" target="_blank" rel="noopener">@kinshi_saeko</a>
 
ミルルの生き地獄 
伊藤なむあひ／小説
<blockquote>ミルルは自らの左目に付いたルミミの瞼を気に入っていた。特にそう、右目とは違って左目でまばたきをすると『パシ』と、松葉を折った音がするところを。ミルルは一定のリズムで瞼を鳴らすことで、ルミミと会話できた。</blockquote>
弟は姉を恋慕しており、姉は弟を嫌悪していた──幼い頃に死別した双子の姉・ルミミの瞼を持つミルル。やがて義務教育を終えた彼は映画館に入り浸るようになるが、ある日、市街地に着弾したミサイルが何もかもを吹き飛ばしてしまう。
◎伊藤なむあひ 
北海道生まれの小説家。パンと猫と音楽が好き。 
『幻想と怪奇７』に「天使についての試論」、小説すばるに「合法的トトノイ方ノススメ」、Kaguya Planetに「ひとっこどうぶつ」、『零合　第二号』に初の長編 「Axe to Fall（前）」掲載。主に縁起が悪い小説を書いています。 
X：<a href="https://x.com/namuahiofficial" target="_blank" rel="noopener">@namuahiofficial</a> 
Instagram：<a href="https://www.instagram.com/namuahi_san/" target="_blank" rel="noopener">@namuahi_san</a>
 
美しき空気　あるいは、光を惜しむ 
鈴木レイヤ／小説
<blockquote>彼はため息をつき、腕時計を確認した。反時計回りの針の回転は目視できる速さまで減速している。やがて電車は停まるだろう、彼はようやく二十数年前の目的地に辿り着こうとしていた。</blockquote>
深い水のなか、主人公を乗せて走る列車。彼には何か重要な目的があったが──降車した駅のホームでのたうち回る大魚・アラパイマの登場によって、人々の運命が交錯していく。
◎鈴木レイヤ 
1996年10月2日、愛媛県新居浜市大生院生まれ。 
タイ国立カセサート大学農学部卒業。小説家。 
HP：<a href="http://dsr-text.com" target="_blank" rel="noopener">dsr-text.com</a>
 
フィクションあこがれ 
對馬拓／エッセイ
<blockquote>随分と年月が経った。時の流れは、車窓を過ぎていく風景みたいだ。追い込まれ、目の前しか見えないほど視野が狭くなってしまうと、あっという間に過ぎ去る。でも、振り返って少し遠くを見つめてみると、思い出たちはゆっくりと流れている。</blockquote>
エモーショナルな瞬間は、電車に乗っているときに訪れる。就職活動、黒スーツの海、やがて終わるモラトリアム──どんな局面でも、車窓からの風景にBGMを重ねて過ごしてきた。
◎對馬拓 
1992年、札幌生まれ。2018年より東京在住。 
好きな寿司ネタはサーモン。 
ディスクユニオンのスタッフや音楽ブログの運営を経て、現在はシューゲイザーを主軸に、執筆／編集、取材、イベント企画、ZINE制作などを行う。屋号は“枕眠堂”。 
シューゲイザーのメディア&プラットフォーム『Sleep like a pillow』主宰、音楽Webマガジン『musit』編集、千駄ヶ谷／原宿のショップ『ヨムキクノム』スタッフ／バイヤー。2022年より“知識あるサケ”名義でDJ活動も開始。
<h2>仕様・価格など</h2>
サイズ：A6（文庫サイズ） 
ページ数：本文114ページ 
価格：¥1,000（税込） 
発売日：2024年6月27日（木）
取扱先
<a href="https://yomukikunomu.stores.jp/items/66700a2ee2a9880670a9058d" target="_blank" rel="noopener" class="broken_link">ヨムキクノム</a>（東京・千駄ヶ谷／原宿） 
ブックユニオン新宿（東京・新宿） 
古書ビビビ（東京・下北沢） 
バサラブックス（東京・吉祥寺） 
<a href="https://hoorubooks.thebase.in/items/87998911" target="_blank" rel="noopener">つまずく本屋 ホォル</a>（埼玉・川越市／霞ケ関） 
BOOK AGORA（岡山・岡山市） 
<a href="https://sleep-like-a-pillow.stores.jp/items/6687a21388afc107f13ee110" target="_blank" rel="noopener" class="broken_link">枕眠堂</a>
クレジット
編集・写真・デザイン・DTP：對馬拓（musit） 
企画・制作：株式会社ラスファクトリー

文芸ZINE『Lil (W)AVE 第二集：再会 / reunion』が6/27発売、小説とエッセイを6作品収録

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musit編集部

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文芸ZINE『Lil (W)AVE 第二集：再会 / reunion』が6/27発売、小説とエッセイを6作品収録

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