【金曜日の編集部】2021年11月12日

【金曜日の編集部】2021年11月12日

musit編集部による今週の振り返り。フライデー・ナイトに繰り広げる内省以上/酔いどれ未満。

PLAYBACK

編集部・對馬より

冬がすぐそこまで来ているはずなのに、東京は連日20℃近くあってどうも調子が狂います。おかげで年末感もありません!

私事ですが、10月末まで地元(札幌)に帰省しておりまして、実家近くの公園のイチョウが綺麗に色付いていたので、その写真を本記事のサムネイルに設定いたしました。我ながら、結構気に入っている写真です。

さて、musit及びその運営元である我々ラスファクトリーが手掛ける配信番組として企画中の『musitTV(仮)』。初回に向けて準備を進めておりますが、ようやく収録日と2組の出演アーティストが決定いたしました! ……とはいえ、あともう1組ほどの出演が追加されそうなのもあり、おそらく告知解禁は少し先になります。少なくとも僕らのフォロワーさんでしたら「マジすか」と身を乗り出すようなラインナップかと。プレッシャーもありますがご期待ください。

※なお、『musitTV(仮)』では次回以降の出演アーティスト様を引き続き募集中。ご興味のある方は下記リンクをご覧ください!
映像配信企画『musitTV(仮)』出演アーティスト募集のお知らせ

そして、「金曜日の編集部」では今週からmusitライター陣によるウィークリーコラムがスタート。可能な限り毎週掲載いたします。普段の記事とはまた違った視点/より緩やかなタッチでお送りする予定です。週末のお供に是非。

WEEKLY COLUMN

私とレコード Vol.1

◯文=Goseki

こんにちは。musitのライター、Gosekiです。今回からコラムを書かせていただくことになりました。第1回は、私とレコードの出会いについて書きたいと思います。

先日、とあるニュースサイトで「レコード人気の加速が止まらない」という記事を見かけました。この音楽配信時代にアナログを聴く人が多くいるということは素直に嬉しいのですが、どこか蝋燭の火が消える直前に大きく燃え上がるような最後の悪あがきのようにも思えてしまい、私は不安です。

そんな記事を見たせいか、初めてレコードを買った日のことを思い出しました。

高校生の頃、祖母の家に行くと、よくレコードが流れていました。当時60〜70年代の音楽が好きだった私は、ゆっくりと回りながら音を奏でる黒い円盤に憧れており、祖母を説得して安いプレーヤーを買ってもらいました。それが嬉しく、私は次の日に学校をサボって津田沼のディスクユニオンに行き、初めてレコードを買いました。

お店のドアを開けると中古屋独特の埃っぽさと匂い、そしてディスクユニオン特有の重苦しさを感じました。スタッフの愛想もなく、店内のお客さんもおじさんばかりで正直恐かったのを覚えています。とはいえ、ここで引き返す訳にもいかず私は人生初めての「ディグ」をしました。買ったレコードは確か、ビートルズの『Abbey Road』とジャニス・ジョプリンのベスト、それからHi-STANDARDの『ANGRY FIST』だった気がします。当時は今ほど中古のレコードは高くなくて、どれも300円くらいで買ったような。高校生でお金なんてあまり持っていなかったし、何を買えば良いかも分からなかった私はひたすら特価コーナーを漁り、誰でも待っているような「名盤」と言われる作品を選びました。

家に帰りさっそくレコードをかけると、小さいスピーカーからノイズ混じりの、しかし確かな暖かみのある音が流れ、私は何か自分がものすごいことをしているのでは──と錯覚しました。レコードをプレーヤーにセットして針を落とし、片面が終わったらひっくり返し、また針を落とす。そんなCDなどでは味わえない独特の面倒臭さに私は惹かれ、そこからレコードを集めるようになりました。

残念ながら津田沼のディスクユニオンは閉店してしまいましたが、その後私がディスクユニオンで働く大きなきっかけになった大切な場所です。私が働いていたお茶の水のディスクユニオンに初めて行った日のことも劇的で鮮明に覚えているので、いつかここで書けたら良いなと思います。

それではまた。

musit編集部