【金曜日の編集部】2021年12月10日/青春の舞台、再び。

【金曜日の編集部】2021年12月10日/青春の舞台、再び。

musit編集部による今週の振り返り。フライデー・ナイトに繰り広げる内省以上/酔いどれ未満。

PLAYBACK

編集部・對馬より

下半期を中心に制作を進めてきたZINE『(W)AVE』の初回号が、12月8日からようやく発売されました。スピッツのデビュー30周年を記念した全アルバムレビューを掲載するため、特に秋以降は年内の発売に間に合わせるべく常に切羽詰まっているような状況でしたがなんとか乗り切りました。巻頭のスピッツのレビューみならず、コラム、エッセイ、小説など音楽全般にまつわる様々な文章が読める、良い意味で「自主制作感」溢れる1冊になったのではないかと思います。

僭越ながら、僕は本誌のデザインを担当しました。本格的にデザインを手掛けたのは初めての経験で、正直とても苦戦しましたし、めちゃくちゃ悩みまくりましたが、ひとまず形になってホッとしています。得るものはたくさんあったので、色々な部分に還元していきたいですね。

ともあれ、予想を超える反響があり、初版は全て売り切れるという事態となりました。お買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございます。少しでも好きだと感じていただける部分があれば幸いです。

WEEKLY COLUMN

青春の舞台、再び。

◯文=高橋まりな(ふつかよいのタカハッピー)

こんにちは。musitのライター、高橋まりな(ふつかよいのタカハッピー)です。

名前の通り、音楽と同じくらい酒も大好きな私ですが、ふつかよいって実は二つ名ではなくフリーランスとしての「屋号」でして。梶井基次郎の『檸檬』から引用し、「翌日も心と身体に残る文章を届ける」という意味合いを込めています。以後お見知り置きを!

先日、アシスタントとして出演させていただく『musitTV』のリハーサルに行って参りました。いや〜、まず現場がライブハウス(以下、箱)って胸が踊りますね……。

大学時代、ドキドキしながら小さな箱に足を運んでいた時のことを思い出しました。壁にはベタベタとステッカーが貼られており、地下階段を進むにつれて煙草の煙がモクモクと漂ってくる、あの空間。

ロックバンドが奏でる轟音に、毎回ぐわんぐわんと心を揺さぶられたものです。転換の合間に喉を潤したカクテルがやけに美味しかったのを今も忘れません。バンドマンに恋をしたり、はたまた失恋したり、笑ったり、泣いたり……。マジでいろいろなことがありました。

そんな私の青春とも言える特別な場所、「箱」を舞台にお仕事ができるなんて超光栄!

人前に出るのって、おそらく中学時代振りです。「声が小さくて聞こえない」と言われていた自分を変えたくて、演劇部の新入生歓迎公演を見た当日に部室の扉を叩き、入部届けを出しました。

緞帳が上がり、照明にパッと照らされる瞬間、緊張が一気に吹っ飛び、そこにいるはずの観客の姿がすっと消える。現実にいるのに、私ではない別の誰かが非現実空間で喋っているような何とも言えない感覚を、『musitTV』のリハでも思い出しました。

振り返れば演劇部に入部したあの日から人生が180度変わりましたが、それがまさか今まで続くなんて、まるで想像もつかなかったです。

当時の自分に負けないよう、演者・スタッフのみなさんと協力して素敵なものを作り上げられたらいいな。頑張ります、どうか楽しみにしていてくださいね!

musit編集部