【金曜日の編集部】2022年3月18日

【金曜日の編集部】2022年3月18日

musit編集部による今週の振り返り。フライデー・ナイトに繰り広げる内省以上/酔いどれ未満。

PLAYBACK

編集部・對馬より

昨夜公開したBig Thiefのライブレポより、Kaede Hayashiさんがmusitのライターとして参画する運びとなりました。サウスロンドン在住とのことですが、ブリクストンには「ウィンドミル」という名ヴェニューがありますし、Goat Girl、Black Country, New Road、black midi、Squid、Shameなど、アツいバンドがひしめくエリアですよね。決してプレッシャーを与える意図はないですが、現地からの貴重なレポにとても期待しております…!

さて、私はちょうど1年前の3月いっぱいまでディスクユニオンで働いておりまして、当時は割と土日祝関係なくシフトを入れていたので、連休のありがたみをひしひしと感じる今日この頃です。とはいえユニオン時代は3日に1回くらいは休みがあったので、そのサイクルも良かったよな〜と。いや、どっちだよ?! とにかく連休なので、多分ユニオンはセールなんかをやるはず。先日、佐々木敦氏が膨大な量のCDとレコードを査定に出してくださったらしいので(ユニオン目線)、まさに今がディグり時ですよ!

WEEKLY COLUMN

スポンジのような吸収力で

◯文=みくりや佐代子

金曜日コラムを担当する週は、火曜や水曜から金曜のテイで綴るので、1週間が余計に早く感じます。

今週の担当は、私みくりや佐代子です。よろしくお願いいたします!

春の陽気を感じるようになり、春ソングを流しながら作業しています。この「春ソング」が一向に更新されないので毎年この季節に同じ楽曲を聴いている気がします。

幼い頃、親に好きなアイドルやアーティストの話をすると「誰? 知らない」と言われるのが当時は不思議でなりませんでした。同じ食卓で音楽番組を一緒に流し見しているのに、どうして知らないの?と心底不思議でした。

思えばピアノの先生も同様でした。「この曲が弾きたい」とJ-POPの楽譜を持っていくと「これは誰の曲?」と聞かれることが多かったんです。懐かしいな。先生、CHEMISTRYだけはアルバム持ってたな。

そして今、時を経て同じ状況が自分の身に振りかかっています。Spotifyで流れてくる音楽がどれも目新しく、知らない曲ばかりなのです。あんなに自然にできていたインプットが、いつからこんなに難しくなったのか……ほんの少し悲しく感じます。

もう一つ。耳に留まって頭に入れたはずの音楽も、すぐにぽろりと私の体から剥がれていってしまうのも最近の悩みです。

スポンジのような吸収力とはよく言いますが、今の私は言うなればざぶざぶの古いスポンジで(ざぶざぶ?)、せっかく吸い込んだインプットもぎゅっと絞るとそのまま垂れ流してしまっています。だから「このアーティスト好きだな」と思って調べると「あれ? このアーティスト、前も調べたような……」と迷う、おかしな現象が生まれることも。便利なサブスクやSNSによって、「見つける」までは簡単にできる現代だからこそ、それを「知っている」まで落とし込むのが難しいなと感じます。

そんなわけで、令和の春ソングを個人的に募集しています。おすすめがあればぜひお知らせください! 全力でキャッチします!

知らないことが増えて焦る年齢ですが、知らないことを楽しめるのも、今の年齢ならではだと思うのです。

musit編集部