Belinda Mayが新曲「Lemonade」を配信リリース 美しいアルペジオが印象的なシューゲイズ・ポップ

Belinda Mayが新曲「Lemonade」を配信リリース 美しいアルペジオが印象的なシューゲイズ・ポップ

名古屋を拠点に活動するシューゲイザー・プロジェクト、Belinda Mayが3月3日に新曲「Lemonade」を配信リリースした。同曲は、My Little Loverへのオマージュを込めた男女ツインヴォーカルによる、ドリーミーなローファイ・シューゲイズ・ポップに仕上がっている。

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Belinda Mayは、名古屋のシューゲイザー・バンド、me in grasshopperのフロントマンであるNakamura Takayukiが新たにスタートしたシューゲイズ・ポップ・プロジェクト。命名は、エンニオ・モリコーネによる同名曲より。

これまでのレコーディングには、ボーカルと作詞でAndo Mika、ドラムにSogabe Naoki、ベースにMukouda Yutaka(softsurf、I like birds)が参加している。

影響源は、松任谷由実やオフコースといった70~80年代のJ-POP、80年代のネオアコ、90年代のシューゲイザー、UKロック、スウェディッシュ・ポップなど。突き抜けたグッドメロディやツボをつくギターフレーズ、きらびやかなシンセなどがブレンドされた、普遍的かつ凛とした美しいサウンドが特徴。The Pains of Being Pure at HeartやRocketshipのような疾走感と儚げなコーラス、甘酸っぱい轟音ギター、ネオアコ由来の耽美なアルペジオなど、引き出しは多彩だ。

Belinda May『Beautiful Days』ジャケット

2019年11月、《fastcut records》よりデビュー7インチ『Beautiful Days』をリリース。B面に収録された表題曲「Beautiful Days」は、スウェディッシュ・ポップとシューゲイザーをかけあわせたかのようなサウンドが、清涼感と疾走感をまといながら眩しい輝きを放つ総天然色ナンバーで、シューゲイズ・リスナーの琴線を刺激した。センチメンタリズムを過剰供給するMVも憎い。

久々に届けられた新曲「Lemonade」は、女性ヴォーカルとしてHarada Kayokoが参加し、男性ヴォーカルおよび作詞作曲全ての楽器演奏はNakamura Takayukiが担当。ミックス及びマスタリングには、SuperfriendsやHomecomingsなどを手がける荻野真也を迎えて制作された。

Belinda May「Lemonade」ジャケット

My Little Loverへのオマージュを込めたという同曲は、美しいアルペジオから幕を開け、『Beautiful Days』で提示した儚げな男女ツインボーカル路線を受け継ぐナンバー。ノスタルジーをかきたてるような、ドリーミーかつローファイな音像が印象的だ。これまでに比べるとテンポは幾分抑えられており、潮風が心地良い夕暮れの海辺が似合いそうなミドルチューンに仕上がっている。

ここ最近の国内シューゲイズ・シーンを見回してみると、Cattle、My Lucky Day、Moon In June、kiwiなど、シューゲイズ・ポップ周辺は色めき立っている。Belinda Mayもその中で確かな存在感を放っていくことだろう。

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RELEASE

Belinda May「Lemonade」

Label – Self Released
Release – 2021/03/03

※Digital Only
※サブスクリプション他、各種リンクはこちら
https://linkco.re/hA7P0yPm

PROFILE

Belinda May

名古屋〜浜松を拠点に活動するインディー・シューゲイズ・ポップ・バンド。 ユーミンやオフコースなどの日本の70年代~80年代のポップス、90’s シューゲイザー、UKロック、スウェディッシュ・ポップなどから影響を受けた、突き抜けた良いメロディと絶妙なギターやキラキラとしたシンセがブレンドされた、凛としたインディー・ポップ。 2019年11月に7インチ・シングル『Beautiful Days』をfastcut recordsよりリリース。 For Fans of… The Bilinda Butchers, The Pains of Being Pure at Heart, swimming tapes,Westkust, Wild Nothing, Homecomings, Luby Sparks, Wallflower etc…

 

(執筆:おすしたべいこ)

musit編集部